1.サブスクリプション
月額980円で3500万曲以上が聴き放題になるサービス。アーティスト名やジャンルなどから聴きたい音楽を検索でき、お気に入りの曲をまとめたプレイリストも作成できます。また、好きな曲を事前にダウンロードして、オフラインで再生することも可能。Androidのスマホやタブレットはもちろん、iOS(専用アプリが必要)、パソコンでも利用できます。
サービス開始日である9月3日現在、他の音楽配信サービスと比べると日本の楽曲は少なめの印象ですが、国内主要レーベルが参加を表明しており、徐々に、J-POPやアニソン、歌謡曲なども増えてくるでしょう。
なお、登録から30日間は無料で利用でき、10月18日までに登録した場合は、ずっと月額780円で利用できます。
2.ストア
1曲単位、あるいはアルバムで音楽を購入できるサービス。Android端末やパソコンで「Google Play」にアクセスし、「音楽」を選択すると、購入画面に進めます。1曲150円〜で、配信曲数は3500万曲以上。なお、サブスクリプションサービスを利用せずに、ストアだけを利用することもできます。
3.ロッカー
CDやiTunesで購入した楽曲など、自分が持っている音楽を、最大5万曲までクラウドに保存できるサービスです。パソコンから楽曲をアップロードすると、スマホのアプリで聴ける仕組み。サブスクリプションの音楽と同様にオフライン再生にも対応しています。また、ストアで購入した楽曲も自動的にロッカーに保存され、同じGoogleアカウントを登録した他のデバイスで聴くこともできます。
「Google Play Music」は、すでに海外59か国でサービスが提供されており、日本が60カ国目の対応国となります。サービス内容は、アップルなどが提供している同様のサービスに近く、サブスクリプションは「Apple Music」、ストアは「iTunes Store」、ロッカーは「iTunes Match」に競合するものと言って差し支えないでしょう。Androidユーザーにとっては、登録してあるGoogleアカウントで、楽曲購入から、聴き放題、クラウドへの保存、パソコンとの連携まで、音楽を楽しむ上で必要なサービスをひと通り利用できる環境が整ったと言っていいでしょう。
他のサービスと比べた優位性は?
Apple Musicなど、競合する音楽サービスと比較した場合の優位性として、Googleは発表会で“検索性の高さ”を挙げていました。たとえば、JUDY AND MARYの楽曲を聴きたい場合は「じゅでぃまり」と入力するだけでOK! 「げすきわ」と入力するだけで「ゲスの極み乙女。」も検索できます。
また、ユーザーの利用履歴などを分析するアルゴリズムを用いて、ユーザーの好みに合わせて、お勧めの曲のプレイリストを作成する機能も備えています。これも、Googleが得意とするところなので、聴き込むほどに精度が上がっていくことも期待できます。
価格は、Apple Musicと同じ月額980円ですが、10月18日までに登録した場合は、ずっと月額780円で利用できます。AWA(Premiumサービス/月額1080円)、LINE MUSIC(プレミアムプラン/30日間1000円)など、他のサブスクリプションサービスと比べても割安と言えるでしょう。クラウドの楽曲を保存できるロッカーは無料。アップルのiTunes Matchは年間3980円の登録料がかかるので、これもGoogleのほうがお得です。
(文/村元正剛)
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