これまでにシリーズを通して累計出荷4400万個以上、累計売上830億円以上を記録したタカラトミーのオリジナルIP(知的財産)であるゾイド。1983年に恐竜や動物をモチーフにした“メカ生命体”を玩具としてシリーズ化。「ゴジュラス」や「シールドライガー」を主力とする“ヘリック共和国” と「アイアンコング」や「サーベルタイガー」を主力とする “ゼネバス帝国” の二大国家の戦いをジオラマで展開する『ゾイドバトルストーリー』が話題になり、多くの子どもたちの注目を集めました。
1990年に一度シリーズは終了しましたが、1999年からの第2世代『機獣新世紀ゾイド』として復活。“ヘリック共和国”と新たに登場した“ガイロス帝国”の戦いをジオラマで展開しつつ、シリーズ初となるアニメ化も果たすなどさまざまな展開をみせていました。
今回お披露目されたのは、新たなデザインとギミックを取り入れたリアルムービングキット「ゾイドワイルド」を中心とした一大プロジェクト。世代を超えて愛されるゾイドの第3世代にあたります。
一大プロジェクトの軸となるリアルムービングキット「ゾイドワイルド」は、組み立て式の駆動玩具。「ゾイドは地中から発掘され、復元される」という世界観設定になぞらえ、「復元の書」をもとに “発掘”を行った後「骨格(ボーン)」「外装(アーマー)」の順に組み立てるという工程を通して、ゾイドの“復元”を味わえます。
今回発表された製品は、プロジェクトの一環にある2018年夏に放送開始のアニメに登場する主人公が操るメイン機体「ZW01 ワイルドライガー」(3000円/税別)と、そのライバルが操るメイン機体である「ZW02 ギルラプター」(3000円/税別)。
過去の世代にもあった前進する動きなどに加えて、目玉となる変更点は必殺技アクション“ワイルドブラスト”。各ゾイドがブレードや釜などを勢いよく振り下ろす“闘争本能”をむき出しにしたギミックはまさにワイルド!
開発スタッフによれば、技術革新によりモーターなど内部のギミックが小型化されたことで「実際の生きもののような造形や動きを実現できるようになった」と。その言葉通り、そばで見ると脚の関節ひとつひとつや、歩きながら首を上下に振るなど、目の前で生きているかのようなしなやかな動きを感じられます。
代表取締役社長・小島一洋氏は第3世代の新たなスタートについて、「北米やヨーロッパ、アジア圏などへ向けたグローバルな視野を含め、世界中のひとりでも多くの子どもたちに『ゾイドワイルド』を届けていきたい」と今後の展開へ期待を示していました。
メディアミックスとして、アニメ化をはじめ、先端技術のARを用いたオリジナル動画を作成できるアプリなど幅広い展開も期待される「ゾイドワイルド」。今後の動向からも目を離せません!
>> タカラトミー
[関連記事]
F1で見たあの鈴鹿のNSXセーフティーカーがトミカになった!
最新鋭戦闘機「F-35B」のプラモデル、注目は"垂直着陸”!?
緻密な造形や、柔軟な可動性が目を引く秀逸ホビーアイテム7選【殿堂入りヒットモノ大全】
(取材・文・写真/カネコシュウヘイ)
- 1
- 2