また、回転ベゼルはタイマーとして使うこともあり、不意に動いては生命に関わることも。そんなトラブルを防ぐため、ベゼルの2点を押し下げることではじめて回転できる仕様としている。
暗所でも瞬時に時刻を読み取れるよう、針をすべて異なるデザインにし、夜光色もそれぞれ違うカラーリングにするなど、細かな部分まで配慮された設計になっている。
もちろんジン独自の技術もふんだんに採り入れられている。代表的なものが以下の2点だ。
【Ar ドライテクノロジー】
ドライカプセルの搭載、EDRパッキンの使用、プロテクトガスの充てんにより、ムーブメントをほぼ無水の環境にする技術。この技術により、潤滑オイルの劣化と風防の曇りが防止され、高い機能と精度を実現している。
【ジン特殊オイル 66-228】
通常－25℃で粘性が高くなり、時計としての精度が維持できなくなる潤滑オイルだが、ジンが開発したこの特殊オイルは－66℃まで粘性を維持でき、＋228℃まで蒸発が起きないというスグレモノ。－45℃から＋80℃の範囲内で、ドイツ工業規格の定める刻時精度の維持を可能にしている。
【Spec.】
■ムーブメント
ソプロードA10-2A、自動巻、25石、28,800振動、秒針ストップ機能
駆動時間：42時間
■機能
時・分・秒表示、デイト表示
発光色の異なる夜行を施した時分針とインデックス
■ケースほか
チタン（サンドマット仕上げ）、シリコンベルト、両面無反射サファイアガラス
■防水性
T1.B：100気圧（1000m）防水
T2.B：200気圧（2000m）防水
■ケースサイズ
T1.B：直径45mm×厚さ12.5mm
T2.B：直径41mm×厚さ13.3mm
■価格
T1.B：59万4000円
T2.B：55万800円
（文／＆GP編集部）
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