■手持ちでも夜景がきれいに撮れる「HUAWEI P20」
HUAWEI P20は、5.8インチの液晶ディスプレイ(1080×2244ドット)を搭載。iPhone Xのように上部に切り欠き(ノッチ)を設けたデザインを採用し、左右のベゼルが細く、画面占有率が高いことも特長。ディスプレイの下には指紋センサーを搭載しているが、約0.6秒でアンロックできる顔認証にも対応している。
カメラはレンズがF1.8で、12メガピクセルのRGB(カラー)センサーと、レンズがF1.6で20メガピクセルのモノクロセンサーという組み合わせ。画素サイズが1.55µmとかなり大きく、暗所での撮影性能を向上させている。
AI処理に特化したプロセッサーを内蔵する恩恵で、19カテゴリーで500以上の撮影シチュエーションを自動認識する。さらに、AIによる手ブレ補正機能を搭載し、夜景など暗い場所でも手持ちで鮮明に撮影できることも特徴としている。最大960fpsで撮影するスーパースローモーションにも対応した。
フロントカメラはF2.0で、24メガピクセル。背景をぼかせる「ポートレート」モードを搭載し、顔を立体的に認識してライティング効果を加える「3Dポートレートライティング」という新機能も備えている。
■3眼カメラで5倍まで鮮明に撮れる「HUAWEI P20 Pro」
HUAWEI P20 Proは、6.1インチの有機ELディスプレイ(1080×2240ドット)を搭載する上位モデル。P20と同様に、上部にノッチがあり下部に指紋センサーを備える。
最大の特長は、背面に3つのレンズを搭載していること。上から(横向きにした場合の右から)F2.4レンズで8メガピクルセルの3倍望遠カメラ、F1.8レンズで40メガピクセルのメインカメラ(RGBセンサー)、F1.6レンズで20メガピクセルのモノクロセンサーという構成。
AIを用いた高度なシーン認識や手ブレ補正機能、スーパースローモーションはP20と共通。P20 Proだけの機能としては、スマホのカメラとして最大級の1/1.7インチの画像センサーを搭載していること。それにより、デジタル一眼レフ並みの「102400」というISO感度を実現していること。そして、ワンタッチで3倍ズームに切り替えられ、5倍でも画質が劣化しない「ハイブリッドズーム」に対応していることもアドバンテージだ。
フロントカメラはP20と同じく、レンズがF2.0で、24メガピクセル。新機能「3Dポートレートライティング」にも対応している。
■かっこよさを極めたポルシェデザインの「HUAWEI Mate RS」
ポルシェデザインとコラボレートした特別仕様モデル「HUAWEI Mate RS」も発表された。HUAWEI P20シリーズではなく、最上位クラスのMateシリーズに位置付けられるが、カメラのスペックはP20 Proと共通し、ライカと共同開発した3眼カメラを搭載している。
6インチの有機ELディスプレイ(1440×2880ドット)を搭載し、ノッチはなく、左右にカーブを施したデザイン。指紋センサーは背面に搭載しているが、加えて、ディスプレイにも指紋センサーを内蔵し、本体を卓上に置いている状況でもロック解除がしやすくなっている。
■日本で発売されるモデルは?
HUAWEI P20(4GB RAM/128GB ROM)は、ヨーロッパでは3月27日から発売され、価格は649ユーロ。HUAWEI P20 Pro(6GB RAM/128GB ROM)は4月6日発売で、予価は899ユーロ。HUAWEI Mate RSは4月12日発売で、6GB RAM/256GBモデルが1695ユーロ、6GB RAM/512GBモデルが2095ユーロと、お値段もハイグレード。
ファーウェイ・ジャパンに確認したところ、どのモデルも日本での発売については「検討中」とのこと。昨年、HUAWEI P10シリーズはP10/P10 Plus、さらに廉価版もP10 liteまでフルラインナップで発売したので、HUAWEI P20/P20 Proが日本で発売される可能性は高いと見ていいだろう。逆に、ポルシェデザインのMate RSは、従来モデルも日本で発売されていないので、日本発売は期待薄。しかし、高額でも欲しい!と思えるクオリティの高さなので、日本でも何かしらの形で触れる機会が設けられることを期待したい。
>> ファーウェイ・ジャパン
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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