近年、靴がファストファッション等で大量消費される一方、無駄な消費を抑えて “靴を長く大事に使用するための消費” が大きく注目されています。用途が多様化してくる30~50代をターゲットに、「長時間の歩行を快適に」させ「オンオフ兼用でビジネスカジュアル」として長く人生に寄り添える商品開発が求められているのです。
三十路(ミソジ)、四十路(ヨソジ)、五十路(イソジ)と年代別にライフスタイルが変化していく中で、靴との関係性も変化してきます。
ミソジ→ヨソジ→イソジ…。そこで「SOJI(ソジ)」です!
手がけているのは、仙台のシューズ商社ヒロセ。長年の靴の流通実績から、生活に長く寄り添い、長く愛用できる靴の開発をしたそうです。ルックスも特徴的。長く使用する中で表情の変わる革の経年変化を十分に楽しむため、北海道の契約牧場より良質な子牛の皮(キップスキン)を姫路のタンナーと協力して鞣したものが採用されています。
メーカーの本拠地は東北・仙台であるため、東北の文化が製品に生かされています。
かつて東北・宮城の人々は、腰の辺りを境に柄や質感の異なる素材を用いた着物「スソツギ」「コシガワリ」で、仕事のときも休みのときも過ごしたといいます。その見た目の美しさとともに、機能性を重んじる精神をも受け継いだのが「SOJI」のデザインです。
商品開発を東北大学と共に行ったというのもユニークです。「SOJI」は、2016年に宮城県の「宮城・仙台富県チャレンジ応援基金」対象事業に採択されています。最先端の軽量スニーカーソールをベースに、豊富な開発実績を持つ東北大学大学院工学研究科堀切川・柴田研究室/山口研究室との協働で検証を重ね、長時間の歩行を可能にする軽量かつ柔軟で安定性の高いアウトソールが開発されたのです。
価格は、2万8500円(税別)。カラーは、Ai(藍色)/Ame(飴色)/Sumi(墨色)の3タイプ。落ち着いた雰囲気で、ビジネスもカジュアルにも長く使えそうですよ。
>> SOJI
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(文/&GP編集部)
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