LINEに対抗!? 3大キャリアが新しいメッセージサービスを開始!

◼︎LINEのようにスタンプやグループメッセージも利用可能

+メッセージがどんなサービスかをわかりやすく説明しましょう。ズバリ、LINEのトークに似ています。チャット感覚でメッセージをやり取りでき、“既読” もわかります。スタンプも送れますし、音声メッセージや地図情報も送信できます。家族や親しい友達とグループをつくって、メッセージを共有することもできます。

▲サービス開始時には500点の無料スタンプを用意

▲グループメッセージも楽しめる

ですが、LINEとは異なる部分もあります。+メッセージはLINEのように事前の利用登録は要りません。IDやパスワードなどは不要で、純粋に携帯電話番号だけで使えます。これは大きなメリットと言えるでしょう。

なお、連絡先に登録していない人からメッセージが届いた場合は、それがひと目でわかり、メッセージを受信したくない人をブロックする機能も備えています。

▲知らない人や連絡を取り合いたくない人をブロックすることも可能

 

◼︎5月以降発売のAndroidスマホには専用アプリをプリイン

3キャリアが5月以降に発売するAndroidのスマホ・タブレットには、+メッセージの専用アプリがプリインストールされます。すでに3大キャリアのAndroidのスマホ・タブレットを使っている場合は、ドコモはドコモのホームページから専用アプリをダウンロード、auは既存の「SMS(Cメール)」アプリをアップデート、ソフトバンクは既存の「SotfBankメール」アプリをアップデートすることで使用可能となります。

▲Android版のアプリは3社それぞれ異なり、iOS版のアプリは共通

なお、iPhoneとiPadは「App Store」から専用アプリをダウンロードすることで利用できるようになりますが、提供開始時期は未定。しかし、発表会後にドコモの担当者に聞いたところ、そんなに遅くはないような印象を受けました。

 

◼︎いずれは格安スマホでも利用可能に!

提供開始時期には、ワイモバイルは対応せず、MVNO(格安SIM事業者)のスマホでも利用できません。しかし、将来的には、格安スマホでも利用できるようにして、ユーザーの裾野を広げたいという意図があるようです。

ちなみに、+メッセージが、SMSの後継サービスとして国際標準化された「RCS(Rich Communication Services)」に準拠したサービスです。となると、海外キャリアのスマホともメッセージを送受信できるのは? と期待したのですが、今のところ、それはできないそうです。ですが、電話でもメールでもない新しいコミュニケーションツールとして、さまざまな用途に生かせるポテンシャルを秘めているようです。今後の機能拡張にも期待しましょう。

▲法人のビジネスユースも視野に入れている

 


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(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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