HTCはモバイル機器をグローバルで展開する台湾のメーカー。日本では、au(KDDI)から「HTC J Butterfly」「HTC J One」などが発売されて、人気を集めました。
ドコモやソフトバンクから端末をリリースしたこともありますが、近年は発売されていなかったので、「SIMフリーモデルが出たら使いたい!」と思っていた人も多いのではないでしょうか?
■ふたつの13メガピクセルカメラを搭載するHTC Desire EYE
HTC Desire EYEは、約5.2インチのフルHDディスプレイ、2.3GHzのクアッドコアCPUを搭載するハイエンドモデル。最大の特徴は、背面・前面どちらにも1300万画素のカメラを搭載していることです。それぞれに撮影状況に合わせて発光するデュアルLEDフラッシュも備えています。
高画質でセルフィーを楽しめることはもちろん、背面カメラと前面カメラで同時に撮影する「スプリットキャプチャ」や、自分の姿を切り抜いて合成できる「クロップミーイン」など、ユニークな撮影を楽しめる独自機能も備えています。
さらに、「HTV BoomSound」というデュアルフロントスピーカーを搭載しているので、音楽や映像コンテンツを楽しみたい人も満足できそうです。防水・防塵にも対応しています。
■デザインとお手頃価格が魅力のHTC Desire 626
約5.0インチのHDディスプレイを搭載するHTC Desire 626は、スペックよりも価格を重視する人向けのミドルレンジモデル。といっても、背面カメラは約1300万画素で、上位モデルのHTC Desire EYEと同じように「美肌効果」で撮影でき、ふたりの顔を合成する「フェイスフュージョン」など独自機能も楽しめます。前面カメラも自分撮りには十分な500万画素です。
一般的なスマホとはひと味違うカラーリングも魅力。落ち着いた色合いのツートンカラーを採用し、上品で、なおかつカジュアルといった印象。年齢や性別を問わずにフィットしそうです。
白や黒あるいはゴールドといった、最近のスマホのテイストに食指が動かなかった人は、実際に手に取ってみる価値がありそうです。色によって背面パネルの手触りも違うので、そこもチェックしてみてくださいね。
この2機種の発売に合わせてオープンするオンラインストア「HTC e-shop」では、端末と格安SIM(当初はOCN モバイル ONE)を同時に購入できるそうです。
端末価格はオープンですが、HTC e-shopでは、HTC Desire EYEが5万2800円(税抜)、HTC Desire 626が2万9800円(税抜)になる予定。閉じた状態でも時刻や着信情報などが見える「HTC Dot View-Premium」というケースも販売されます。
また、HTC e-shopで購入した場合、端末や通信について相談できる365日対応のサポートセンターを利用でき、万一の故障時には、最短5日で修理して返送してもらえるアフターサービスも利用できます。
SIMフリー市場への参入は後発といえますが、そのぶん準備は万端で、かなりの本気を感じられました。
(取材・文/村元正剛)
- 1
- 2