■「フライターグ ストア大阪」がオープン
日本で3店舗目となるフライターグ ストア大阪のオープンに伴い、フライターグ兄弟の弟、ダニエル・フライターグさんが来日。フライターグのオープニングパーティは、いつもファンが参加でき、そして毎回手ぬぐいを渡すのが恒例になっています。手ぬぐいのデザインは毎回変わり、今回はチューリッヒと大阪、そして大阪の店舗の住所が英字でデザインされたものでした。
■最新作はロールトップのメッセンジャーバッグ「F155 CLAPTON」
この春新たに発売されたのは、バッグのトップ部分がロール状になったメッセンジャーバックパック「F155 CLAPTON」。ロールトップになっていることで、その日の荷物に合わせて高さを変えられます。また、快適性を向上させるために背中とショルダー部分に3Dメッシュパッドを装着。暗闇の中、どの角度からでも視認できるようにするため、5か所にリフレクターが付けられています。
サイズは横300×奥行130×縦420~520mmで、価格は3万8000円
■フライターグのこだわりとは
「最初にタープという素材を使ったのは防水性などに注目したことからでしたが、触れていくうちにその美しさに気づいたのです。同じデザインでも柄が異なっていたり、同じものがないということが、我々が成功できた理由のひとつだと思っています」
大阪店の店内には75種類のバッグやアクセサリーが並びます。ダニエルさんによると、これまで100種類前後の商品を作っていて、何か新しいものを発売したら、何かを削ることで、展開するアイテムは調整しているとか。
フライターグではすべてのバッグに「ハングタグ」と呼ばれる下げ札が付属しており、その中にバッグの写真が印刷されたIDカードが収納されています。そしてバッグはすべて、白いダンボール製のボックスに収納。ボックス正面には商品の写真がプリントされたバーコード入りのカードがついていて、中に入っているバッグのデザインがわかるようになっています。
ダニエルさんいわく、フライターグのデザインは、まず動いてみることから始まるといいます。何を持ち運びたいか、こういうときにどういうカバンを持ちたいか、といったことを考えたり、サンプルを作るときにも何回もモノを出し入れしてみたり。
「どういう人がそのバッグを持っていて、どういうものを中に入れていて、どんな使い方をするのか。例えばスマートフォンをみんなカバンのなかでどこにあるのか探していますが、隠しポケットがあればバッグを開けなくてもすぐに出し入れできます。そういう人物像を思い描いて、その人が必要なバッグを考えています」(ダニエルさん)
25年に渡ってブランドを続けてきたなかで、あえてやらなかったのは「売りに走る」ということ。大阪店のための限定商品を作ることも含めて、バッグを売るために派手なキャンペーンや行動には出ないと決めてました。それはボックスで作られた店内の什器であったり、ディスプレイなどにもその気概は現れています。
フライターグといえば、気になるのがお兄さんとの関係。ファミリービジネスというと、親から引き継いだものや、自分が立ち上げたものに家族を巻き込んでいくものがあるが、若くして兄弟で作ったブランドを25年も続けてこられた秘訣は? 残念ながら(?)解散してしまったオアシスのギャラガー兄弟を引き合いに出し、尋ねてみたところ、笑って答えてくれました。
「1足す1は2だけど、もっとにもなる。兄弟でも違った見方があり、お互いのできること・できないことがそれぞれあることを尊重することも大事だと思います」
フライターグ ストア 大阪
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-6-10
電話番号:06-6210-5896
営業時間:11:00 - 20:00
年中無休
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