■パーキングブレーキの電動化など機能面&上質面がアップ
コンパクトSUVといえば、現在、世界のマーケットで人気が上昇しているジャンル。日本でも、人気モデルが多数勢ぞろいしているこのクラスで、トヨタ「C-HR」やホンダ「ヴェゼル」などを相手にしのぎを削っているのがCX-3です。
そんなCX-3の、2015年のデビュー以来2度目となる商品改良が、ニューヨーク国際自動車ショー2018で予告されました。今後、グローバル市場に順次導入される予定で、日本でも間もなく、公開される見込み。そこで、気になる改良ポイントをチェックしてみましょう。
CX-3は、同社の「デミオ」とプラットフォームを共用する、文字どおりコンパクトなSUV。デビュー当初、国内市場向けはディーゼルエンジンのみのラインナップでしたが、昨2017年には、2リッターのガソリンエンジンを追加。同時に、先進安全技術“i-アクティブセンス”が標準装備され、歩行者検知も可能な“アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート”に加え、車線逸脱警報システムなども標準で搭載されるようになりました。また2016年には、ステアリング操作に合わせてエンジントルクを緻密に制御し、コーナーリングをスムーズにする“G-ベクタリング コントロール)」を全車に標準装備するなど、先進機能を積極的に採用しています。
新しいCX-3は、現行モデルからイメージが大きく変わってはいませんが、内外装のデザインから走りまで、あらゆる部分がブラッシュアップされ、一段と上質な仕上がりになっています。
まずエクステリアデザインは、一見して引き締まった印象に。デザインテーマは“Exquisite&Edge(気品ある美しさと先鋭さ)”で、クルマの顔ともいうべきフロントグリルが新デザインとなり、黒地にクロームのアクセントが映えるルックスになりました。また、サイドピラーなどにもピアノブラックがあしらわれ、より上質感を強調しています。ホイールデザインも新しくなり、より輝きが増したように見えますね。
一方のインテリアは、従来から定評のあった上質感がさらに向上。車室内の静粛性などをアップさせてきました。新たにセンターアームレストを装備するなど、快適性や利便性も向上。パーキングブレーキが電動化されるなど、機能面もブラッシュアップしています。ちなみに、スポーティなイメージのステアリングホイールなどは、従来のデザインを継承。
現行CX-3に搭載されるパワートレインは、1.5リッターのクリーンディーゼル“スカイアクティブ-D 1.5”と、2リッターのガソリンエンジン“スカイアクティブ-G 2.0”の2種類。このうち、ニューヨーク国際自動車ショー2018で発表された新しい北米仕様は、直噴の2リッターガソリンエンジンが進化。乗り心地と静粛性が大幅に向上し、加速性能などもアップしているとのこと。正式スペックの発表が待たれます。もちろん、日本市場に用意される1.5リッターのクリーンディーゼルも、静粛性向上などの改良が加えられることでしょう。
2015年のデビュー以来、毎年改良を積み重ね、先進安全装備の搭載やガソリンモデルの追加など、常に新たな話題を提供してきたCX-3。今回も“一部改良”と呼ぶのをためらってしまうほど、すべての面を進化させてきました。新しいCX-3の登場で、日本のコンパクトSUV市場はますます覇権争いが激化しそうです!
(文/増谷茂樹 写真/マツダ)
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