iPhoneで使える子ども向け格安SIMが発売に

■iOSに合わせた工夫を施している

「TONE SIM(for iPhone)」は、iPhone専用の格安SIMです。子どもに持たせたiPhoneに同SIMカードをセットし、所定の設定を行うことで、親が子どもの居場所を確認したり、アプリの利用をコントロールしたりできるようになります。

▲事業戦略発表会には、トーンモバイル代表取締役社長 CEO デジタルアーキテクト 石田宏樹氏が登壇

対応端末はiPhone 5s/5c(iOS10.2)以降のSIMフリーモデル、docomo版iPhone、SIMロック解除を行なったau、ソフトバンク版のiPhoneとなります。

同社では、これまでに「TONEファミリー」という家族向け見守りサービスを専用端末「TONE m17」などで提供していました。今回発表されたTONE SIM for iPhoneは、これをiPhoneでも使えるようにしたものとなります。

▲「TONE SIM」アプリを活用する

設定は「TONE SIM」アプリを起点に行います。万が一、子どもが同アプリをアンインストールしてしまった場合には、親に通知が届く仕組みです。また、20分後にはモバイル通信が遮断されます。再インストールすることで、制限は解除されます。

▲高速通信を有効にしている時には、アイコン上にバッジが表示される

高速通信を利用中には、TONEアプリにバッジが表示されるなど、iOSに合わせた工夫も施されています。また3D Touchを活用すると、素早く高速通信のオン・オフを切り替えられます。

 

■どんな見守り機能がある?

TONE SIM (for iPhone)には、「かんたんモード」と「あんしんモード」というふたつのモードが用意されています。後者は後日リリースされる模様。

▲2つのモードを選択する

かんたんモードでも基本的な機能はひと通り使用できます。一方あんしんモードでは、(Macに接続して所定の操作を行う必要がありますが)アプリごとに制限を設定できるといった利点があるそうです。

▲TONE SIM(for iPhone)の特徴

では、具体的な機能について見ていきましょう。

「TONE 見守り」アプリを活用すると、子どもの居場所を確認できます。また、9歳未満、12歳未満、17歳未満などでレーティングの設定を選択でき、利用できるアプリを制限可能です。

ブラウザとしては、無料版の「あんしんインターネットLite」と有料版の「あんしんインターネット」を選択できます。同アプリでは、ウェブページを「ポータルサイト」「ニュース」「映画」「交通」「ゲーム」などにカテゴライズ。各カテゴリの閲覧可否を「小学生モード」「中学生モード」「高校生モード」から選択して、段階的に設定できます。

なお、有料版では、親が許可したURLにだけアクセスできるようにする「ホワイトリスト」機能や、各カテゴリの閲覧時間やブロック回数などの履歴を確認できる機能があります。

通話に関しては、「あんしん電話(TONE 電話)」アプリを介してIP電話を使用できます。迷惑電話や詐欺など注意が必要な電話にアラートが表示されるのが特徴です。

 

【次ページ】既存のTONEユーザーもiPhoneで利用できるように

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