これは発明!シートベルトがハンモックスタンドになるアイデアフック誕生

「ルーフキャリアにハンモックを取り付けている人をよく見かけます。体重が軽い人なら問題ないのですが、大柄な人がハンモックに乗るとルーフレールがつぶれてしまうことも。そこで、京都のジムニーショップ “ハイブリッジファースト” に相談し、どんなクルマでも安心してハンモックを取り付けられるパーツを開発してもらいました」と教えてくれたのは、蚊帳付きの軽量ハンモックを輸入販売するDDハンモックス・ジャパンの谷藤孝祥さん。

調べてみると、ルーフキャリアの最大積載量は40〜75kg程度。ハンモックでは一カ所に体重がかかるのでルーフレールに負荷がかかるのも当然なんですね。

▲「ハンモックフック」(3000円)

手のひらサイズのスチール製プレート。これがクルマに負担を掛けず、いつでもどこでもハンモックを楽しめるようになる秘密兵器なんです!

「当初は溶接していましたが、強度に不安があったのでスリットと穴を付けた1枚のプレートになったと聞いています」(谷藤さん)

使い方はとってもシンプル。シートベルトの付け根がループ状になっているので、そこに引っかけるだけ。ハンモックフック上部の穴にDDツリーハガーを通します。これで準備完了。

DDツリーハガーは、木へのダメージを防ぐためのウェビング(帯ひも)で耐荷重125kg。写真はわかりやすいようDDツリーハガーを斜めにしていますが、実際の装着ではシートベルトのねじれはなく、シートベルトのウェビングや縫い目への負荷は極力抑えられています。

DDツリーハガーをクルマのルーフ上に渡します。クルマの角部分にはゴム製パッドを当てて保護。これで横ズレも防止します。ルーフに砂やホコリがあれば、拭き取ってからパッドを当ててください。

あとはいつも通り、DDツリーハガーにハンモックを引っかけるだけ。シートベルトのウェビングとタングプレート(シートベルトの金具)の縫い付けは2t以上の衝撃でも切れないので、市販の1〜3人用ハンモックなら問題なく利用できるというわけです。

ハンモックを装着しても、ドアや窓の開閉に支障はありません。

ハンモックに適した木がない状況では、ハンモックスタンドを併用します。写真は2本セットで1.3kgという驚異の軽さを誇るウルトラライト・ハンモック・スタンド(3万7800円+税、DDハンモックス社製)で、セット販売ですが片側だけの利用もできます。この軽さ、細さならお守りがわりに車内に常備しておいても邪魔になりません。

クルマを乗り入れられない草原やビーチはウルトラライト・ハンモック・スタンドをセットで使い、乗り入れOKならハンモックフックと併用するなど、上手に使い分けましょう。

ちなみに、ハンモックフックはジムニーのように車高が高めのクロカンやミニバンだけでなく、車高が低いステーションワゴンやセダンでも使用できます。車高が低いとハンモックが地面に着きそうに思えるんですが、木とクルマの間隔を広めにすればいいそうです。

あればハンモックライフがますます充実するハンモックフックは、DDハンモックス・ジャパンとハイブリッジファーストでの限定販売です(4月28日より販売予定)。

>> DDハンモックス・ジャパン

>> ハイブリッジファースト

 


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(取材・文/大森弘恵)

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