■動画と同時に写真も撮れる「AQUOS R2」
AQUOS R2 最大の特徴は“AQUOS twin camera”。背面にデュアルカメラを搭載するスマホは、もはや珍しくないが、AQUOS R2のツインカメラは他社とは狙いが異なる。ひとつが高精細な写真を撮るために最適に設計されたカメラで、もうひとつは臨場感あふれる動画を撮るために設計されたカメラになっている。それらを、それぞれで活用できることはもちろん、動画を撮りながら、写真として最適な画角で、しかも高解像度な写真を撮ることもできる。
動画撮影中にAIで自動で静止画を撮ってくれる“AIライブシャッター”という機能も便利。人や動物を撮影するとき、あるいは花火を撮りたい時など、動画を撮るべきか、それとも写真にすべきかと迷う必要がなくなるわけだ。
動画撮影中に写真を撮った場合は、動画の再生中に写真がポップアップで表示される「ストーリー再生」も楽しめる。また、動画の一部の切り出して、簡単にSNSにアップロードできる機能も備えている。AIが自動で“決定的瞬間”の前後を含む10秒を選択し、ユーザーが手動でトリミング位置や長さを調整もできる。
■6インチのハイスピードIGZOディスプレイを搭載
約6.0インチの大画面ディスプレイを搭載していることもセールスポイント。ディスプレイ上部は、フロントカメラの部分にだけノッチ(切り欠き)を設け、狭額縁で縦長の流行りのスタイルを採用。画面内にフロントカメラを組み込むことで、自然な目線で自撮りしやすいというメリットもある。
解像度はスマホとしてトップクラスの3040×1440ドット。省電力やレスポンスに優れた「ハイスピードIGZO」を採用しており、タッチ操作への追従性に優れ、素早いスクロール操作をしても画面表示がちらつかないことも特徴だ。
■スマホで初めてドルビービジョン&ドルビーアトモスに両対応
大画面で映像コンテンツを楽しむために、「ドルビービジョン」と「ドルビーアトモス」にも対応している。「ドルビービジョン」は、ドルビー社が開発したHDR(ハイダイナミックレンジ)の規格で、通常画質よりもメリハリがあり精彩な画質で表示できることが特徴。「ドルビーアトモス」はヘッドフォンの種類に依存することなく、臨場感溢れる立体的なサウンドで再生できる技術だ。これら両方に対応したスマホはAQUOS R2が初となる。
CPUには、現時点では最も高性能といえるSnapdragon 845を採用し、RAMは4GB、ROM(ストレージ)は64GBというハイエンド設計。前モデルで好評だった放熱性能も約2倍に向上させている。バッテリー容量は3130mAh。動画再生やゲームなどを長時間楽しみたい人にも最適だ。
■5.5インチIGZO搭載のSIMフリーモデル「AQUOS sense plus」
SIMフリー専用モデル「AQUOS sense plus」は、現在、大手キャリアから「AQUOS sense」、SIMフリー向けに「AQUOS sense lite」として発売されている機種の上位モデルに位置付けされる。
縦横比18:9で約5.5インチ・フルHD+(2160×1080ドット)のIGZOディスプレイを搭載し、CPUはSnapdragon 630、RAMは3GB。カメラは背面が1640万画素で、前面が800万画素。防水・防塵、おサイフケータイにも対応。まだ価格は明らかにされていないが、お手頃価格で買えるミドルハイモデルとして注目を集めそうだ。
>> SHARP「AQUOS」
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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