■ガソリンエンジンには“気筒休止”メカを新採用
アテンザは、2002年に登場した初代モデルから、走行性能の高さと走りの楽しさに定評があり、現行の3世代目モデルは、マツダの乗用車フラッグシップとして位置づけられています。
同社が誇る新世代技術“SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブ・テクノロジー)”をフル搭載したモデルとして登場してから3度目となる今回の商品改良では、走行性能だけでなく、デザインや技術などすべての領域が深化し、質感なども一段上のレベルに引き上げられました。
デザインコンセプトは“Mature Elegance(マチュア・エレガンス)”。エクステリアはより上質さを磨き上げられ、大人の落ち着きを感じさせる仕上がりとなりました。
一方のインテリアには、日本の伝統家具や楽器などに使用される栓木(せんのき)などの素材を用いた、プレミアム感の高いマツダ最上級仕様も設定。質感が向上しただけでなく、マチュア=成熟/円熟のコンセプトどおり、熟成された味わい深さも感じさせてくれます。
パワートレインには“気筒休止”などの新技術を採用し、優れた燃費性能とパフォーマンスフィールを高レベルで両立した2.5リッター4気筒の直噴エンジン“SKYACTIV-G 2.5”を新設定。もちろん日本仕様には、2.2リッターのディーゼルターボエンジン“SKYACTIV-D 2.2”もラインナップされるとみて間違いないでしょう。
ドライブの安心感を高めてくれる安全装備にも、抜かりはありません。各種の検知デバイスで危険を認知し、万一の際には被害の低減を図ってくれる先進安全技術“i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)”がさらに進化&拡充。“マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール”は全車速追従が可能となり、新たに“360°ビュー・モニター”装備されています。どちらも快適で安心感の高いドライブには不可欠な存在となりつつある機能です。また、既存の自動ブレーキ機能や車線の逸脱を防ぐ“レーンキープ・アシスト・システム”などはもちろん継承。より幅広いシーンで、安心して走りを楽しめるようになっています。
セダンを追うように公開されたワゴンモデルも、基本的な進化ポイントは同一。ユーティリティスペースの拡充など、ステーションワゴンとしての機能性は確保しつつ、上質さを磨き上げ、大人の落ち着きを感じさせるデザインとなっています。使用シーンに合わせて選べるボディタイプをそろえることで、より多くの人が“走る歓び”を味わえるようになっているのがうれしいところですね。
マツダらしい“人間中心”の思想に基づき、クルマ好きの毎日をより充実したものにしてくれそうな新型アテンザ。近年、活気づいてきているセダンカテゴリーを、さらに盛り上げる存在となることは間違いなさそうです。
(文/増谷茂樹 写真/マツダ)
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