新しいZenFone 5シリーズは、既報の通りMWC2018でグローバル向けには発表されていました。
国内向けには、型番名が「ZenFone 5(ZE620KL)」、「ZenFone 5Z(ZS620KL)」、「ZenFone 5Q(ZC600KL)」となりました。グローバル向けに「ZenFone 5 Lite」として紹介されたモデルが、国内向けに「ZenFone 5Q」というネーミングでローカライズされたようです。
それでは、各機種の概要を見ていきましょう。
■実はZenFone 5と5zの見た目は同じ
冒頭で3モデルとは言いましたが、実は「ZenFone 5」と「ZenFone 5Z」のボディは同じ。異なるのはスペックです。
例えば、上位モデルであるZenFone 5Zは、Snapdragon 845を搭載し、128GBのストレージを内蔵します。一方のZenFone 5は、Snapdragon 636を搭載し、64GBのストレージを備えます。
ZenFone 5Zは7万5384円(税込、以下同)で、6月下旬より発売予定。ZenFone 5は5万7024円で5月18日発売予定となります。
通信に関しては、2つのSIMカードでVoLTEの同時待ち受けができる「DSDV」に対応。大手3キャリアのVoLTEをサポートします。
■やっぱりカメラ機能は見逃せないっ!
ZenFone 5/5Zは、背面にデュアルレンズカメラを搭載。F値1.8のメインカメラと、画角120度の広角カメラを備えます。両者の切り替えは、カメラアプリ上のUIをタップして行います。また、詳細は省きますが、F値を調整して撮影時に背景のぼかし具合を調整する機能も搭載。
AIを活用し、シーンごとに最適な撮影モードを選択できることも特徴です。例えば、会場に設置された葉っぱにカメラを向けると撮影シーンを「グリーン」と認識。葉っぱのマークが表示されました。
そのほか、ユーザーの写真加工の傾向を学習して、おすすめのエフェクトを提案する「AI Photo Learning」機能も搭載します。写真を撮れば撮るほど、好みの色味やコントラストを理解していき、ユーザー専用のカメラに育っていくらしい。こちらは使い込みながら検証する必要がありそうです。
■AI機能がいっぱいあるよ!...って何ができるの?
さて、AIを謳う機能は、なにもカメラに限ったことではありません。例えばこんな機能も用意されていました。
- 画面を見ている間はスリープしない
- 周囲の音の大きさに応じて着信ボリュームを自動調節してくれる
- 充電によるバッテリーの劣化を防ぎ、寿命を最大限に引き延ばす
- オーバークロックさせて処理性能を引き上げる
うむ、どれも地味です(笑)。何をどうAIが働いているのかも素人目には分かりませんね。でも、陰ながらユーザーの使い勝手を向上してくれるのがAIのよいところ。
ちなみに、MWC2018では会場の笑いを誘った「ZeniMoji」。ユーザーの表情をリアルタイムで瞬時に読み取り、ASUS独自のキャラクター「禅太郎」になりきることができるアレです。こちらもやっと実装されたので、試してみました。
他社の類似機能と異なるポイントは、サードパーティ製のアプリで利用できること。例えば、「LINE」や「Messenger」でのビデオ通話でも活用可能。また、最大10秒の動画として保存できます。ちなみに、ライブストリーミング配信については、後日アップデートで対応予定とのこと。