赤身肉の炙り焼きからお惣菜の温めまで、ぜーんぶこれ1台で完結します

■じっくり加熱がおいしく焼く秘訣

ヘルシオは、水を加熱し気化させた過熱水蒸気で食材を調理するオーブンレンジ。今回は3モデルが登場するのですが、最上位モデルの「AX-XW500」には、高温でのあぶり焼きと低温でのじっくり加熱を組み合わせて赤身の塊肉を焼き上げる「あぶり豊潤焼き」が搭載されています。

最初に肉の表面をあぶり、旨みを閉じ込めたあと、水蒸気を入れて庫内の温度を下げながら徐々に加熱いていくこの方法は、実際にプロの料理人がやっているテクニックさながら。しかも、通常は肉の厚みにばらつきがあるので均一に加熱するには職人技が必要ですが、AX-XW500は、自動でちょうどいい仕上がりに調整してくれるんです。

実際にAX-XW500で焼いたローストビーフを食べてみたところ、まるで低温調理したかのような火の通り具合でびっくり。

ローストビーフだけでなく、あぶり豚バラ、あぶりサラダチキンといった献立にも対応しており、いずれも絶妙な火入れはまさにプロの料理さながらです。

 

■調理と惣菜の温めが同時にできる

平日は手作りした料理とお惣菜を組み合わせている家庭も多いはず。少しでも調理も手間を省きたい日に活用したいのが、上段でメインのおかずの調理、下段でお惣菜の温めができる「まかせて調理」です。

好きな分量の食材を角皿に載せ、「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」の4つの調理法を選ぶだけでOK。

また、AX-XW500では冷凍食材の事前解凍が不要なので、下ごしらえの手間や時間を節約できます。冷凍食材をそのまま調理することで、解凍時の栄養素の流出を防げるので、実は健康面にもうれしい機能なんです。

■スマートスピーカーと今日の献立を相談

新しいヘルシオは、話題のスマートスピーカーとの連携もできるようになりました。AX-XW500、AX-AW500は、Amazon AlexaもしくはGoogle アシスタントを搭載したスピーカーに献立を相談できます。

たとえば、「COCORO KITCHENにつないで」と話しかけ、「ポークチャップはできる?」と質問すれば、ヘルシオで作れるメニューと調理時間を教えてくれるんです。作りたい献立を決めれば、ヘルシオ本体にメニューを転送するという気の利いた一面もあります。

2016年発売のAX-XW300以降、「COCORO KITCHEN」による音声対話機能を標準搭載していますが、料理中で手が汚れているときはもちろん、リビングでも献立を考えられます。この機能は従来モデルのAX-XW300、AX-XW400、AX-AW400でも利用可能です。

さらに、COCORO KITCHENは利用者の調理履歴や嗜好を学習するAIoTクラウドサービス。1年間使ったものと、購入してすぐのものでは、「いつもの」や「何作ろう?」と聞いた際の回答が変わってきます。AIoTの利便性がわかりやすく体験できるでしょう。

最上位モデルの「AX-XW500」(2段調理に対応)が税別17万5,000円前後、「AX500」(1段調理)が税別13万円前後、「AS500」(1段調理)が税別9万円前後となっています。便利とはいえ、やっぱり少しお高いですね。しかし、頻繁に買い換えるものじゃないからこそ、こだわりの一台を選ぶのは大事ですよ!

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(取材・文/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

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