「籐張り」の網目模様に優雅さ感じるケアホルムのダイニングチェア

素材の特性を生かし、数々の名作を発表した世界的な家具デザイナー、ポール・ケアホルム。ハンス J. ウェグナーなどと並ぶ20世紀を代表する世界的なデザイナーです。妥協を許さない機能性、無駄をそぎ落とした簡潔なフォルム。ディテールの美しさが放つデザインの魅力は現代においても色あせることがありません。

木・革・スチールなど、さまざまな素材に使い分けていたポール・ケアホルムですが、とりわけ籐細工に強い関心とこだわりがあったと言われています。彼が初めてデザインしたダイニングチェア「PK1」は、オリジナルでスチールとともに籐も用いていました。

2016年より、コレクションにポール・ケアホルムを迎えたカール・ハンセン&サンでは、2018年に「PK1」のオリジナルである籐張りバージョン(8万4000円/税別)を発表。コントラストの美しさはもちろん、籐張りの自然な風合いがこの椅子にぬくもりを与え、編み目模様が緻密で幾何学的な優雅さを創り出しています。

今回の復刻に際し、現代人の骨格に合わせ、オリジナルデザインを損なうことなく若干のサイズ調整を実施。体に密着するような使用感を忠実に再現しています(W50.4×D51.7×76.9/SH47cm)。

経年変化が美しい素材ともいわれる籐を用いた不朽の名作。いいものを長く使い続ける丁寧な暮らしをそろそろ始めたいという方におすすめです。

>> カール・ハンセン&サン

 


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(文/&GP編集部)

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