とにかく注目はノイキャン性能。独自開発のプロセッサーは処理能力が前モデルの4倍となり、ノイキャン効果をさらに強化。しかもこれ、ただノイズを消してくれるだけではないんです。
“NCオプティマイザー”機能は、装着後にボタンを長押しすることで、髪型やメガネ、装着のズレなどを検出し、ユーザーに合わせてノイキャン特性を最適化。さらに気圧センサーで、飛行機内などの気圧の変化にも対応します。
また、ノイズをひろうマイクはハウジングの外側と内側の2カ所に配置し、ノイズを打ち消す音を高精度に作り出します。
他にも、右ハウジングに搭載しているタッチセンサーを手のひらで覆うようにすると、流している音楽のボリュームを絞り、周囲の音を取り込んで聞きやすくする“クイックアテンションモード”、外側のマイクから周囲の音を取り込む“アンビエントサウンド(外音取り込み)モード”も備えています。
これらノイキャン性能によって静かな空間になると、気になるのが音質。「WH-1000XM3」は、この音質面でもフラッグシップ機らしい高性能ぶりを発揮してくれます。
音質面で特筆すべきは、やはりアップスケーリング機能。プレーヤー(スマホなど)がハイレゾ対応でなくても、また音源データがMP3といった圧縮音源でも、“DSEE HX”技術によりハイレゾ相当の音質にアップスケールして、驚くほど高音質で楽しめます。
ちなみにハイレゾやLDAC対応プレーヤーの場合は、ハイレゾ音源をLDACコーデックでヘッドホンに転送します。Bluetoothでよく使われているコーデックであるSBCと比べて約3倍のデータ量を伝送できるLDACによって、ワイヤードに近い高音質でハイレゾ相当の音を楽しめます。
専用アプリ「Headphones Connect」で音をカスタマイズしたり、最大30時間使えたり、ハウジング部分のタッチセンサーでSiriやGoogle Assistantといったスマホの音声アシスタント機能を使えたり、NFCを搭載していたり、ハンズフリー通話できたりと、考えうる機能はほぼ付いていると思って間違いありません。もちろん着け心地もバッチリ快適。
装着した瞬間から、今いる場所が自分だけの空間に変わる。ワイヤレスオーディオの技術を集めた最先端ヘッドホン「WH-1000XM3」、気になる人はぜひ一度、視聴してみてください。
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(文/&GP編集部)
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