IFA 2018の開幕に合わせてプレスカンファレンスを開催し、8Kテレビをグローバルで展開することを発表しました。第2世代の「AQUOS 8K」として、60型、70型、80型をラインナップし、80型モデルをヨーロッパで発売することを発表。なお、日本向けには、新4K8K衛星放送の開始に合わせて、2018年12月の発売を予定しているそうです。
シャープは、今年からヨーロッパでのスマホ販売にも力を入れています。すでに2モデルが発売済みで、9月からは約6インチの高精細ディスプレイとデュアルカメラを搭載した「AQUOS D10」の販売も開始するのこと。
その最新モデル「AQUOS D10」よりも注目を集めていたのが、まだ名前がない参考出展モデルです。シャープ初の有機ELディスプレイを搭載していること以外は、一切スペックや機能は公開されていませんが、展示されていたプロトタイプを見ると、画面サイズはおそらく6インチ相当で、上部にノッチ(切り欠き)がある、昨今のトレンドといえる形状になりそうです。
ユニークなのは、ディスプレイの表面が緩やかに盛り上がっていること。エッジだけでなく、全体にカーブが施されているんです。シャープが液晶ディスプレイで培った「フリーフォームディスプレイ」技術が応用されています。
背面は、細かい模様がデザインされた樹脂製パネルで、カメラと指紋センサー、そしてFeliCaマークがあることを確認できました。FeliCaは、日本で普及しているおサイフケータイの規格です。どうやらこのモデル、日本で発売される可能性が高そうです。しかし、シャープが日本でフラッグシップとして販売している「AQUOS R2」は、背面パネルは美しいガラス製で、デュアルカメラを搭載しています。日本で有機ELディスプレイ搭載モデルが発売されるとしたら、デザインや機能は違ったものになるかもしれませんね。
“液晶のシャープ” が作る最初の有機ELディスプレイ搭載モデルは、2018年の第3四半期(10月〜12月)に発売される予定。どこで発売されるかは明言されていませんが、筆者は、まず日本から発売されることを期待しています。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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