新「Apple Watch Series 4」を写真でチェック! 何が新しくなったの?

■見守り機能もパワーアップ

ヘルスケア分野において、いくつかの新機能が追加されました。特に注目したいのは、転倒を検知してアラートするというもの。Apple Watch Series 4を装着した状態で転び、その後60秒間動きがなければ、自動で110番へ通報されるようになります。ちなみに、新しくなった加速度センサーとジャイロスコープがこうした機能に寄与しています。

また心拍数の計測機能も搭載しました。専用のアプリを起動して、デジタルクラウンに指を添えると、両腕から胸までで描く円が作られ、心臓の動きを電気的に捉えます。ディスプレイには、小さいながらもしっかりとした心電図が表示され、測定結果はiPhoneのヘルスケアアプリに記録される仕組みです。

ただし、こうした医療機器としての機能は、国によって規制が異なるのため、FDA(アメリカ食品医薬品局)に認可されたアメリカで提供が可能になっても、日本ではPDMA(医薬品医療機器総合機構)の認可が通るまでしばらくアプリを提供できません。さらに医療機器として認められても、ストアにこうした機器を販売できる有資格者を配備しなくてはならないなどの諸問題が残るため、残念ながら国内導入については期待薄。

一方で、心拍数が高すぎる、低すぎることを検知してアラートする機能もあります。こちらは国内でも使用可能。上下の基準値(変更可能)を10分間越えるとアラートされます。具合が悪い現場で、リアルタイムに記録を残しておき、病院に行ったときに医師に相談する資料として役立ちます。

 

■処理速度や受信感度の向上にも期待

そのほか性能についてのアップデートについて触れておくと、チップセットは64ビット、デュアルコアの「S4」となり、処理速度は従来の最大2倍になりました。

また、ディスプレイに関して「LTPO」という技術が採用されたことで、大画面化を果たしつつも、バッテリー持ちは向上。通常使用で最大18時間、GPSなどを用いるアウトドアシーンでも6時間程度はもつようになりました。要は、5時間かかる長距離走でも安心して記録を測定できるようになったわけですね。

また、Series 3ではアンテナがディスプレイ面に配置されていましたが、Series 4ではディスプレイ面に加えて、裏面にも配置。これによって受信感度が強化されました。

watchOS 5では、Hey Siriを言わずに手を口元にあげるだけで音声操作が行えるようになったり、「トランシーバー」などの機能も追加されたりします。上記のような性能のアップデートによって、より快適な体験がもたらされるに違いありません。

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Apple Watch Series 4の価格は、GPSモデルが4万5800円〜(税別、以下同)、GPS + Cellularモデルが5万6800円〜となっています。すでに予約は開始されており、21日(金)に発売を迎えます。ちなみに、Series 3も一部は併売されるようなので、こちらもチェックして見てくださいね。

Apple Watchは今回もケースとバンドの組み合わせがたくさん用意されています。皆さんはどのモデルが一番気になるでしょうか。ぜひ公式サイトで見比べて見てください。

>> Apple「Apple Watch Series 4」

 


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(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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