■AQUOS sense2もディスプレイ表示領域を拡大
一方、スタンダードモデルとなる「AQUOS sense2」は、約5.5インチのフルHDディスプレイを搭載。こちらは有機ELではなくIGZO液晶ディスプレイとなります。縦横比は18:9の縦長デザインとなり、アプリの表示領域は従来モデルと比べて約23%拡大しました。なお、大画面化の一方で、IGZOの省電力性は向上し、消費電力は21%削減されたといいます。
メインカメラには、ピクセルサイズを25%大型化したイメージセンサーを搭載。F値2.0のレンズと合わせ、従来機よりも1.5倍の明るい撮影が可能となったとのこと。また、senseシリーズとしては初めて、「AIオートモード」も実装したこともポイント。被写体や撮影シーンに合わせた最適な撮影モードが自動で適用されます。なお、インカメラでは「AQUOS beauty」機能による美肌補正撮影が使えます。
背面から側面にかけてボディにはアルミ素材を使用。側面にあった角は緩やかになり、より手にフィットする印象を受けました。
なお、同機は防水性能やおサイフケータイをサポート。加えて、「かんたんモード」を利用できることや、発売日から2年・最大2回のOSバージョンアップ、およびセキュリティ更新をサポートすることから、スマホ初心者や法人向けにもアピールしていく方針です。
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同発表会に登壇した通信事業本部本部長の中野吉朗氏は、「2020年の目標はAndroidシェア40%超え」と述べており、新モデルに対する期待は高め。
実機を触った印象としても、特にAQUOS zeroの完成度が高いので、冬モデルの主力商品となるのではないでしょうか。とにかく手に持った軽やかさでは、秀でるものを感じました。
また、通信事業本部パーソナル通信事業部長の小林繁氏は、「AQUOS R2は、(カメラ性能をウリに)ビジュアルコミュニケーションフラグシップとして併売。一方、AQUOS zeroは、エンターテインメントフラグシップとしてゲームなどを楽しみたい人に向けて訴求していく」との旨を述べています。デュアルカメラを楽しみたい人にとっては、従来のR2も有力な候補として引き続き選択肢に残りそうです。
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。