なんかスゴいぞ!世界最速に世界最タフが加わった最強SDカード誕生!

ちょっとSDカードを思い出してみてください。側面にデータ消去を防ぐプロテクトスイッチがあり、むき出しの端子部分には仕切りのようなリブが付いています。そして指でつまんでちょっと力を入れると、全体がたわみます。実はこの3点が、良く破損する箇所なんです。

 

1)本体構造

一般的なSDカードは、ポリカーボネート製のケースを重ね合わせ、メモリを挟み込むような構造になっています。これを「SF-Gシリーズ タフ仕様」では、SDカードとしては初となる一体成型構造にしました。メモリを新開発の高硬度素材でコーティングするようなイメージです。これにより、中に空間があり力を入れるとたわむような頼りなさがなくなりました。

 

2)プロテクトスイッチ

側面に付いている小さなスイッチ。誤ってデータを消してしまわないようにロックするためのパーツなんですが、実は使っている人は少なかったりします。しかも、可動パーツゆえに壊れやすい。そこで「SF-Gシリーズ タフ仕様」では、思い切って無くしています。

 

3)端子部分のリブ

SDカードは国際規格なので、形状は決められています。しかし「SF-G タフ仕様」を作るにあたって、壊れやすい部分は少しでも無くしたい。プロテクトスイッチだけでなく、細くて出っ張った端子部分のリブもそのひとつ。そこで、プロテクトスイッチとリブがなくてもSDカードとして認めてもらえるよう、規格を策定しているSDカードアソシエーションから正式な承認を得たとのこと。そもそもリブがなくてもいいんかい!とツッコミたくなりますが、USB Type-Aでも端子部分の仕切りがなくても使えるように、今となってはあってもなくてもいい形状だったりするんですよね。

これら3点の破損しやすい箇所を強化した結果、曲げ強度は従来のSD規格と比べて18倍、5mの落下試験をクリアする耐衝撃性を実現。さらに、IP68という最高等級の防水防塵性も得て、水深5mで72時間置いておいても大丈夫という超絶タフなSDカードとなりました。

しかもベースとなるメモリは、世界最速(2018年9月現在フルサイズSDメモリーカードにおいて)を誇る同社の「SF-Gシリーズ」。最大過去込みは299MB/秒、最大読み出しは300MB/秒です。そんな世界最速におそらく世界最高のタフさを備えた最強ともいえるSDメモリーカード、それが「SF-Gシリーズ タフ仕様」です。

ラインナップは32GB、64GB、128GBの3種類。32GB(市場想定価格1万4000円前後/税別)と64GB(市場想定価格2万円前後/税別)は10月20日前後発売予定、128GB(市場想定価格4万円前後/税別)は11月24日発売予定です。

データ破損も悲しいですが、そもそもカード自体が壊れちゃうのだって悲しいですよね。かなりニッチな商品ですが、とにかく頑丈なSDカードが欲しい!という人には待望の製品かもしれませんね。

>> ソニー「SD-Fシリーズ タフ仕様」

 


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(文/&GP編集部 円道秀和)

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