■盛れるインカメラは3Dデータでカスタマイズする仕組み
カメラは背面が1600万画素+2000万画素のデュアル仕様で、前面が2500万画素となっています。
発表時に強調されたのは、「A.I.ビューティー」という機能。顔を296点でスキャンしてから、最適な補正を適用するというもので、その後は通常通りインカメラで撮影するだけで美肌補正の恩恵を受けられます。
試してみましたが、輪郭や肌質までを自然に補正されました。女性はもちろん男性でも使いやすそうな印象です。また、AIにより、モアレを抑えたり、背景がビビッドな色でも被写体の自然な色味を保つチューニングも備えるので、改めて検証してみたいところ。そのほか、背景をボカしつつ、被写体のライティング効果を調整できる機能も使えます。
また、顔認証についても、3Dデータを取得して行うため、Androidの一般的な顔認証機能よりも安全に使用できます。よく言うのは、印刷した顔をかざしてもロック解除されないというやつですね。Find Xでは、顔の15000か所を3Dスキャンするとのこと。
■その他のスペック
最後に主な仕様について。OSは「ColorOS5.1」を搭載。CPUにはSnapdragon 845を搭載、RAM 8GB、ROM 256GBを備えるハイエンド仕様です。なお、外部メモリは対応しておらず、SIMカードはナノサイズを2枚セット可能。
<対応バンドなど>
・GSM: 850/900/1800/1900MHz
・WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19
・FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/21/25/26/28/29/32/66
・TD-LTE: B34/38/39/40/41(2496-2690MHz)
・WiFi: 802.11 a/b/g/n/ac
バッテリーは1700mAh×2で計3400mAh相当。独自の高速充電技術「Super VOOCチャージ」では、ふたつのバッテリーに直列で接続し、電圧を分散させることで充電スピードを速めています。35分間で充電が完了するので、「コーヒーを一杯飲んでいる間に充電が完了する」なんて表現で紹介されていました。
仕様を見る限り、メイン端末としても不安なく運用できると思います。ただし、お財布ケータイや防水には非対応ですので、もしこれらの機能を求める場合には、同社が8月下旬に発表した「R15 Pro」なども合わせて検討することをオススメします。
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。