スポーツウォッチでまず大事なのは、やはり高精度の計測。「Polar Vantage V」は、従来の光学式心拍計と異なり、緑と赤色の2色のLEDを計9個使用した「2色LED光学センサー」によって、より深い位置の毛細血管の状態までも正確に把握できます。
また、「3D加速度センサー」と皮膚に接触する面には「電極センサー」を4つ搭載し、手の動きで発生する誤差をより正確に補正。この3つのセンサーを融合させることにより、心拍数計測の精度を飛躍的に高めました。
そして特筆すべきが、「ランニングパワー」を計測できる機能。サイクリングなどではお馴染みで、近年はランニングでも注目されるようになってきたランニングパワーとは、力学的エネルギーの変化の割合を示す値。これまでは自転車のペダルや人の足に専用センサーをつけて計測していましたが、「Polar Vantage V」では、地面反力を測定するための力プレートなどを備えることによって、手首のみで計測できるようになりました。
たとえば、低い心拍数で同じパワーを出せればランニングパフォーマンスが増加したことがわかるので、トレーニングの成果をより具体的に把握できます。さらに、筋肉の疲労度「筋肉負荷」と、心肺機能の疲労度「カーディオ負荷」、自身が感じる疲労度「自覚的負荷」の3つを計測できる「トレーニング負荷 ProTM」を搭載し、トレーニング後の疲労度とオーバートレーニングやケガの可能性を確認できます。
胸ストラップ型心拍センサー「Polar H10」をつけて心電を計測することで、日常でのストレスも計測し体の回復状況をより正確に計測する「リカバリー Pro」機能も搭載。過去のトレーニングと回復状況を比較し、長期的に見て、トレーニングのアドバイスなどをユーザにフィードバックします。
もちろん、地図表示や距離、スピードなどを計測できるGPS機能や正確な高度を表示する気圧計なども搭載。睡眠中や安静時の心拍数、活動量などを常時把握できます。スマホと連携してそれらのデータを管理することも可能です。
「Polar Vantage V」の希望小売価格は6万9800円(税別)、胸ストラップ型心拍センサー「Polar H10」付きは7万5800円(税別)。本体の日本語表示対応は2019年春を予定しているそうですが、待ちきれない人は製品HPを覗いてみては。
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(文/&GP編集部)
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