従来のどの製品よりも優れたパフォーマンスを発揮する長距離ランニングシューズというミッションの達成へと繋がったのは、5つの新テクノロジーだった。
1:FlyteFoam(フォライトフォーム)
アシックスが独自に開発したミッドソール素材で、EVAにオーガニック繊維を組み込んで作られている。標準的なミッドソールよりも約55%軽く、反発性、クッション性も向上している。
2:X-GEL(エックスゲル)
異なる2種類のゲルを、より効果的な形状で適切な位置に配置することで、従来製品と比較して、かかと部のクッション性が約18%向上した。
3:MetaClutch(メタクラッチ)
形状記憶スポンジと、ヒールカウンターで、かかとを内外からしっかりと包み込み、ランナーに合わせた快適なフィット感を実現。柔らかくフィットしてくれるのはありがたい限り!
4:AdaptTruss(アダプトトラス)
カーボン繊維で補強した2層構造を持つAdaptTrussが、ランナーの足のアーチ状況に応じて安定性を確保。アーチが落ち込むタイミングに合わせて硬度が変化する構造により、アーチをサポートしてくれる。
5:Sloped DUOMAX(スロープデュオマックス)
硬度の異なる2層構造のミッドソールによって、足への負担を軽減。AdaptTrussと連携することで、ランナーの状況に合わせた安定性も実現している。
実際に足を入れてみると、見た目からは想像し難い軽さに驚く。約55%というミッドソールの軽量化は、シューズ自体をかなり軽いものにしているようだ。
走ってみてまず感じるのはクッション性能の高さ。着地時の衝撃をシューズが吸収してくれているのを実感できる。今回走ったのは10km程度の距離だったが、この軽さとクッション性能は、距離が長くなるほどランナーにとって心強いものになるはずだ。
(文/神津文人)
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