実はこのクラス優勝、耐久レースの世界選手権におけるアルピーヌの勝利として、1978年のル・マン24時間レースにおけるアルピーヌ・ルノーの総合優勝以来、実に37年ぶりの快挙だった。
上海で優勝したシグナテック・アルピーヌが、37年前のエンジンパートナーであったルノーのグループ会社である日産製のエンジンを搭載していたのは面白い偶然だった。
また当時と同様、フランスの総合石油メーカー・トタルのブランドであるエルフのロゴがボディに描かれていたのは、フランスのチームとして必然だといえる。
そしてもう1つ、37年ごしの勝利を分かち合ったブランドがあった。
それがスイスの時計メーカーであるTISSOT(ティソ)だ。シグナテック・アルピーヌが世界選手権に復帰した今年、ティソもスポンサーとして帰ってきたのだった。
バイクの世界選手権レース、モトGPの公式計時パートナーをつとめるティソには、究極のスピードを競うモータースポーツの、技術の緻密さ・正確さ・耐久性と彼らの作る時計との間にある親和性から、多くのモータースポーツをサポートしてきた歴史がある。
モータースポーツをテーマにした時計も発表しており、PR516シリーズは60年代から続くモデルだ。
ティソとモータースポーツ。そのひとつの象徴がアルピーヌとの関係といえる。時を越えたパートナーシップに、37年ぶりに微笑んだレースの女神。来年はル・マンでの再現にも期待したい。
【TISSOT PRS 516 QUARTZ CHRONOGRAPH】
ケース径:42mm
厚さ:11.34mm
ケース素材:ステンレススチール
ブレス素材:ラバー
重量:104g
防水:10Bar
(文/GoodsPress編集部)
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