ラッセルホブスから“金のフィルター”で味わうコーヒーメーカーが登場

■スリムながら大容量

「グランドリップ」は、A4サイズに幅が収まるスリムなデザイン。しかし、容量は8cup(1.16L)に加えて、10cup(1.45L)の大容量にも対応します。

▲(左)「グランドリップ10カップ」幅16.5×奥行22.0×高さ33.0cm、重さ2㎏、材質はガラスで最大容量は1.45L(抽出量10カップ)。(右)「グランドリップ8カップ」サイズは10カップと同じで、重さは2.4㎏、材質はステンレスで最大容量は1.16L(抽出量は8カップ)。ともに「Cores ゴールドフィルター」が付属

操作はタッチパネルで行います。注目したいのが、「アロマ機能」。抽出濃度を3段階で選択できるので、自分好みの味わいに簡単に調整できます。

▲コーヒー豆のアイコンを押して、濃度を調整する。タイマー機能も搭載。抽出終了したあと、自動的に電源が切れるオートオフ機能も装備

使う際は、電源を入れて水を注ぎ、抽出具合を選択。ボタンを押したら20秒の抽出時間のあと、30秒間の蒸らしが始まります。

ほかにも、「グランドリップ10cup」は保温プレートを備えるので、抽出後も淹れたてのおいしさを長くキープできるのがうれしいです。

 

■スペシャルティコーヒーに向いている理由

最大の特長は、“スペシャルティコーヒーに最適”という点。「グランドリップ」は純金コーティングメッシュの「ゴールドフィルター」を搭載しています。ここに、スペシャルティコーヒーにぴったりな理由があるんです。

スペシャルティコーヒーとは、「品質」「追跡可能性」「持続可能性」の3項目をクリアしているコーヒーを指します。つまり、基準値以上の品質で、作った人や場所などが明確、かつ生産者が継続できる価格で買い付けられているコーヒー豆のこと。厳選されているため、一般的なコーヒーよりも高価なのも特徴です。

この豆の味わいを余すことなく抽出できるのが、「Cores ゴールドフィルター」です。

金でコーティングされているフィルターは、ほかの素材と比べ酸化しにくく、イオンの流出が少ないことが利点。これにより、味がまろやかになるとのことです。

フィルターのメッシュも工夫されています。従来のフィルターでは、丸いパンチ型のメッシュが多く、コーヒー粉によっては目詰まりしやすいことがしばしば。「グランドリップ」では、メッシュの形状を縦長に伸ばし、目詰まりを防いでスムーズにお湯が抜けるようになっています。

▲フィルターのスリットが縦長。一部が粉で詰まっても、上部の空いている隙間から流れる

抽出時間は、蒸らしを含めて約1分強と短時間で完了します。抽出後は、フィルターを付けたままでOK。忙しい朝にもぴったりです。

 

■ペーパーフィルターとゴールドフィルターで飲み比べ

ゴールドフィルターで淹れるコーヒーは、ペーパーフィルターで抽出するコーヒーと何が違うのか。飲み比べると、味の違いがはっきりと出ました。

オイルをカットするペーパーフィルターでは酸味を強く感じたのに対し、ゴールドフィルターはオイルも抽出するため、口当たりがまろやかで、やさしい甘みが広がります。ほどよい酸味もあって◎。酸味の強いコーヒーが苦手な私でも、スッと喉に通るすっきりとした味でおいしく飲めました。

発表会では、バリスタの世界チャンピオンを育成したバリスタトレーナーの阪本義治さんが、スペシャルティコーヒーとゴールドフィルターについて解説しました。「上質のコーヒーはゴールドフィルターで、少し古くなったコーヒーはペーパーフィルターで使い分けるのが賢い飲み方です」(阪本さん)。

▲コーヒーの味は、農園で採れたときから、実際に消費者の手に渡るまでに少しずつ落ちていく

昔はコーヒーの質が悪かったため、良いものだけを抽出し、悪いものを残すために作られたペーパーフィルター。しかしコーヒーの品質が高まったいま、理想的なのは、“成分を余すことなく飲むこと”なんだとか。

*  *  *

「グランドドリップ10カップ」が1万円(税別)で発売中。「グランドドリップ8カップ」は12月中旬以降から、1万5000円(税別)で発売予定です。百貨店、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの家電量販店、蔦屋家電、ロフトなどで展開します。

>> ラッセルホブス

 


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(取材・文/中川美紗

なかがわみさ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」に所属。「旅」と「アート」が大好き。情報が目まぐるしくアップデートされるスマホやウェブサービスに立ち向かいながら、webメディアを中心に記事を執筆中。

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