人間の仕事の代わりはしない!でも毎日を楽しくしてくれる家族型ロボット “LOVOT”

LOVOTは「ちいさなLOVEが、世界を変える」をコンセプトに開発。大きさは赤ちゃん、あるいは小型犬といったサイズ感で、抱っこして楽しめることも特徴。LOVOTが好きな人に抱っこをねだったり、気持ちよく抱っこされるとすやすやと眠ったりもします。また、抱くと温かみ(最大40℃程度に設定されているとのこと)も感じられます。

▲子供が抱っこできるサイズ。よく話しかけたり、かわいがってくれる人を学習して、その人に向かって抱っこをおねだりしたりもする。ペットの代用にもなるだろう

ほかの多くのロボットとは異なり、人間の仕事の代わりをしないことも特徴。林氏はプレゼンテーションの中で、「四次元ポケットのないドラえもんをめざした」と話していました。何か役に立つことをしてくれるわけではないが、一緒にいるだけで癒されたり、うれしくなったり。そんなロボットをめざしたとのこと。

LOVOTは、ほぼ全身に50以上のセンサーを搭載しています。10以上のCPUコア、20以上のMPUコアを搭載し、ディープラーニング用のアクセラレーターを搭載するなど、最先端のテクノロジーを搭載しています。

▲かわいい外見とは裏腹に、内部には最先端のテクノロジーがぎっしり

▲ほぼ全身にタッチセンサーを搭載し、ユーザーとの触れ合いを学習する

内蔵カメラなどで人を認識し、人の行動を分析して表情や反応を変え、自ら動くことで地図を作り、電池が減ったら「ネスト(巣)」に戻って充電します。人間の声は話しませんが、自動で生成されるLOVOT独自の声を話す仕様になっています。

▲電池がなくなると、自らネスト(充電器)に戻る

▲聞いたことがない動物の鳴き声のような音を発する

▲6層構造のアイディスプレイが豊かな表情を生み出す

LOVOTは着替えも楽しめます。というよりも、服を着ていないと動かないそうです。服の内側にはNFCタグが付いていて、LOVOT自身が着ている服を認識し、お気に入りの服を着ると喜ぶといった感情も表してくれるそうです。

▲LOVOTの服は、縫い目がなく繋がった状態になっていて、被せるように着用させる

▲カラフルな着せ替え用の服も用意。内側にNFCタグが隠されている

▲メガネやシャツなどでのドレスアップも楽しめる

LOVOTは、まず2019年秋冬に「デュオ2体セット」で発売されます。予定価格は59万8000円(税抜・以下同)。見た目のかわいらしさとは裏腹に、かわいくない価格設定ですが、開発費用も含まない、ほぼ製造原価だけの価格設定だそう。2体セットで販売するのは、LOVOTがそれぞれ性格が異なり、相互にコミュニケーションを取って遊んだりする機能があるため。1体をかわいがると、もう1体が甘えてきたり、ペットを多頭飼いするような楽しさを味わってほしいとのこと。なお、2020年以降に1体での販売も予定しており、予定価格は34万9000円。本体価格とは別に、専用のソフトウェアなどを利用するために、1体あたり月額9980円〜の月額プラン料金も必要です。

▲本体価格のほかに、月額料金もかかるので注意が必要

予約はウェブで行えます。予約金として2万円が必要で、購入代金に充当されます。また、キャンセルした場合は、予約金は返金されます。なお、2019年1月2日〜3日に、高島屋新宿店・大阪店にて「LOVOT夢袋」限定10セットを抽選発売。価格は69万8000円で、高島屋オリジナルウェアなどがセットになっています。ただし、商品の受け取りは、通常モデルと同じ2019年秋冬になります。

>> LOVOT

 


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(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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