■世界初の自動巻き取りテレビ「LG SIGNATURE OLED TV R」
65インチの有機ELディスプレイを搭載する、このテレビは「LG SIGNATURE OLED TV R」という製品名で、2019年内に発売予定です。開発中のコンセプトモデルとしてではなく、店頭に並ぶ商用モデルとして発表されました。
巻き取り型のメリットとしてまずは、置き場所を選ばないことが挙げられます。大画面テレビは壁に接して設置するのが一般的ですが、この巻けるテレビは、部屋の真ん中にも置けますし、窓の前にも置けます。普段はディスプレイを格納して、窓からの採光や景色を楽しみ、テレビや映画を見たい時だけディスプレイを表示できるのです。
ディスプレイを半分だけ表示させることもできます。これを「ラインモード」と呼び、そこに時刻や天気予報など、必要な情報を表示できます。Amazon Alexaにも対応するそうなので、「アレクサ、今日のニュースを教えて」などと話して、知りたい情報を素早くキャッチすることもできそうです。
気になる耐久性ですが、5万回の巻き取りへの耐久性を実現しているのこと。1日に10回巻いたとしても13年以上、30枚巻いたとしても4年半は使える計算です。価格も日本発売についても「未定」とのこと。続報を待ちましょう!
■家庭用クラフトビール醸造機「LG Home Brew」も発表
LGエレクトロニクスは、もうひとつユニークな新製品も発表しました。自宅でクラフトビールが醸造できる「LG Home Brew」です。
5つのテイストから選べる専用カプセルをセットするだけで、約2週間で約5リットルのビールを醸造できるというもの。スマホにインストールした専用アプリで醸造の過程をチェックすることもできます。ビールが好きな人は世界中にいるらしく、プレスカンファレンスでこの「LG Home Brew」が発表された際は、会場から大きな歓声が湧きました。その後、LGエレクトロニクスのブースに来場している人からは「2週間も待てない」「5リットルでは足りない」という声も聞かれました。
自宅で作りたてのビールが楽しめるわけですから、日本のビール党にとっても気になる製品でしょう。しかし、日本では家庭でのビール醸造は禁止されています。よって、法律が変わらない限り、販売されることはないでしょう。ああ、残念…。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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