2017年からセイコーの傘下を離れて独立ブランドとなり、グローバルに展開するグランドセイコー。最高レベルの性能と洗練されたデザインにこだわるこのブランドのエレガンスコレクションより、究極の日本らしさを詰め込んだ限定ウォッチ3機種がリリースされます。
そのうち2モデルには、ブランド初となる日本の伝統工芸である漆芸をダイヤルに採用しました。
「SBGK002」(希望小売価格320万円/税別)のダイヤルには、透漆(すきうるし)を施し、その下には雫石高級時計工房と漆の産地にちなんだ岩手山の山肌を彷彿とさせるパターンが透けて見えるデザインとなっています。また、「SBGK004」(希望小売価格320万円/税別)には、奥行きと深い艶を生み出す黒漆を施しています。
これら漆の材料には、海外製の漆よりも希少性が高く耐久性・耐光性に優れる純国産の漆を使用。丸みを帯びたダイヤルに均一に漆を塗布するため、高度な技術を駆使ているのだそう。
さらに、GSのブランドロゴ、12と6のアラビア数字、10か所のインデックスには、漆芸家・田村一舟氏によって繊細かつ大胆な高蒔絵(金粉などを蒔いて立体的に仕上げる技)が施されています。職人によって研磨された18Kピンクゴールドのケースはまるでジュエリーのように輝き、ドーム状にカーブするサファイアガラスとダイヤルに美しく調和。どちらも世界限定150本の発売です。
「SBGK005」(希望小売価格75万円/税別)は世界限定発売1500本。ダイヤルに、「SBGK002」と同じく岩手山パターンを採用しています。ケースはステンレススチールで、裏ぶたのサファイアガラスにあしらわれた青色の獅子の紋章が印象的なモデルです。
3つの新モデルには、グランドセイコーが8年ぶりに開発した手巻機械式ムーブメントを搭載しているのも特徴です。このキャリバー9S63は、ブランド初となる小秒針とパワーリザーブ表示針を備えており、職人の手によってひとつひとつ丁寧に加工が施されています。
まさに最高峰の3モデルは、3月8日より国内、海外で順次発売。7月6日には「エレガンスコレクション レギュラーモデル」(210万円/税別)も発売予定とのことなので、こちらも注目です。
>> グランドセイコー「Elegance Collection 薄型ドレスシリーズ」
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(文/&GP編集部)
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