「THETA Z1」ではまず、室内や夜景などでも優れたノイズ低減性能を発揮する1.0型CMOSイメージセンサーを新採用。また同じく新たに開発されたレンズユニットが、ゴーストやフレア、フリンジを低減させるなど、画質性能をこれまでになく向上させています。
加えて多彩な撮影モードを搭載、絞り優先をはじめとする豊かな描写がモード選択により手軽に実現できるようになっています。
有効画素数は約2000万画素で、静止画出力画素で約2300万画素相当までグレードアップ。精度の高い繋ぎ処理が自然な360度画像を記録します。一方、動画解像度は4K/30fps相当。回転3軸補正による強力な手ぶれ補正機能で、なめらかな動画撮影を実現します。
さらに特筆すべきは、「THETA」シリーズで初めてRAW形式でのデータ保存にも対応していること。一般的なデジタル一眼と同様の本格的な画像処理ができるのは、作品志向の強いハイアマチュアやプロユースには朗報です。
またカメラ単体での操作性をアップすべく、本体に0.93型有機ELパネルとファンクションボタンを新採用。撮影残り枚数や露出設定といった情報を目で見て確認できる使い勝手のよさはかなりうれしいはず。
性能アップとともに全体のサイズはやや大きく厚みを増し、重さも182gまで重くなっていますが、片手で握れるスリムなボディは「THETA」シリーズのデザインを踏襲するもの。操作ボタンの配置やシャッター位置などの基本設計もこれまで通り、旧モデルからのユーザーも違和感なく使える親切設計です。
VR映像も360度パノラマもひと昔前と比べたらすっかり身近になり、以前のような物珍しさはなくなっています。ならば次はその画質表現にこそこだわりたい…そんな発想は、名門カメラメーカーの矜持を考えれば、むしろ当然だったのかもしれません。
長年の高機能カメラの開発で培った技術がたっぷり詰まった意欲作、発売は3月下旬を予定しています。
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(文/&GP編集部)
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