■5000mAhの大容量バッテリー搭載「ZenFone Max Pro M2」
6.3インチのフルHD+(2280×1180ドット)ディスプレイを搭載。フロントパネルに最新の強化ガラス「Gorilla Glass 6」を採用し、落としても割れにくいことも特徴です。背面はガラス仕上げで、16層のレイヤーコーティングによって美しく光が反射する「16 Wave Finish」という技術が用いられています。
CPUはSnapdragon 660(1.95GHz/オクタコア)、メインメモリ(RAM)は4GB、内蔵ストレージ(ROM)は64GBという構成です。ミドルレンジの中でも上位の「ミドルハイ」と呼ばれるクラスの仕様です。SIMは2枚挿せて、同時待ち受けが可能で、どちらもVoLTEを利用可能。さらに、microSD(最大2TB)も装着できるトリプルスロットになっています。
バッテリー容量は5000mAhで、最長で約35日間の連続待受と約23時間の連続Webブラウジング(Wi-Fi接続時)が可能。外出先でも電池残量を気にすることなく、ゲームをしたり、動画を見たりできそうです。また、USB経由で他のデバイスを充電するリバースチャージ機能も備えています。つまり、モバイルバッテリーとしても使えるわけです。
カメラは、背面が1200万画素+500万画素(深度測定用)で、主要被写体以外をぼかす撮影も可能。前面カメラも1300万画素と高画素なので、セルフィーを楽しみたい人も選択肢に加えるべきでしょう。
セキュリティロックは指紋認証に加えて顔認証も利用可能。NFCにも対応しています。カラバリはミッドナイトブルーとコズミックチタニウムの2色。スマホの購入代金は抑えたいけど、機能・スペックには妥協したくないという人には格好のモデルですよ。
■2万円台で買える高コスパモデル「ZenFone Max M2」
ややスペックを抑えた「ZenFone Max M2」は、2万6500円(税別)という価格が魅力。上位モデルと異なる部分を説明しますので、「こっちで十分」と思った人は、ZenFone Max M2を選ぶのが賢明です。
ディスプレイの画面サイズはProと同じ6.3インチですが、解像度はHD+(1520×720ドット)。日常使いに支障はありませんが、すでにスマホでフルHD画質を体験した人には物足りないかもしれません。
背面は樹脂素材でマットな表面処理が施され、サラリとした手触り。シンプルで、指紋がつきにくいのは利点ですが、質感はリッチとは言えず、ほどほどという印象です。
CPUはSnapdragon 632(1.8GHz/オクタコア)なので、若干パフォーマンスが低いと考えるべきでしょう。メインメモリは4GBで、内蔵ストレージは32GB。バッテリー容量は4000mAhで、最長で約33日間の連続待受と約22時間の連続Webブラウジング(Wi-Fi接続時)が可能。つまり、上位モデルよりも、ちょっとだけ短いだけです。
カメラは背面が1300万画素+200万画素(深度測定用)、前面が800万画素となっています。なお、NFCは搭載していません。また、カメラの機能は上位モデルのProと同じで、AIシーン分析や「ポートレート」モードによる背景ぼかしも楽しめます。カラーバリエーションはミッドナイトブラック、スペースブルー、メテオシルバーの3色から選べます。
実機に触れたうえでの正直な感想として、2万6500円(税別)は破格だと思います。ですが、+9000円で、ボディの質感がグンと上がり、電池持ちやカメラ画質も少し向上します。長期的に使う計画であれば、Proを選ぶのが得策かもしれませんね。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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