「アイスミュール」は、簡単に説明すると、開口部がロールトップ仕様になった筒状のバックパック。ポイントは表地と裏地との二重構造、そして空気を入れるための外部バルブにあります。
まずは簡単に使い方を説明を。中に冷やしたいモノを入れたら、その上から氷をたっぷり入れて開口部をくるくると閉じ、あとは外部バルブから表地と裏地の間の空間に空気を吹き込むだけ。
すると空気で膨らんだ内壁が中のモノに密着、内部の空間をミニマムに抑えるとともに、空気の層で外からの熱を防ぐという仕組みです。
「たったそれだけ?」と思うかもしれませんが、氷と内容物の割合を2:1にした場合の保冷時間は24〜78時間と、その保冷性能はかなりのもの。もちろん氷を入れる分、ある程度の重さはありますが、バックパックだから持ち運びしやすいし、クーラーボックスのようにかさばらない。
氷が解ければ内部はもちろん水浸しになりますが、コンビニのアイスパックなどを使えば食材を直接濡らさなくてすみます。溶けた水も処分に困らないから、帰りはすっきり持ち帰れるのもうれしい。
これまでアウトドア好きに重宝されていたこのソフトタイプのクーラーボックスが、この夏ラインナップをぐぐっと拡充。シーンに合わせて選べるようになりました。
耐久性と大容量を求めるなら、ぜひオススメしたいのが「ボス」(4万3000円/税別)。仕切りなしの一気室構造で、2Lペットボトルや一升瓶(!)など、高さのあるモノも収納できる、30Lの大容量タイプです。外部についた大きなポケットは冷やす必要のないモノの収納に便利、デイキャンプやピクニック、軽いハイキング程度ならこれひとつで出かけられるから、荷造りがぐっとコンパクトに。
保冷時間は最長72時間、素材には1000Dリップストップ防水シートを、外部ポケットには止水ジッパーを採用した防水仕様は、特に釣りやカヌーなど水辺のレジャーには頼れる存在になりそうです。
一方、普段使っているバックパックに近いイメージで使いこなせるのが、外部ポケットと雨蓋のついた「ウルバーノ」(2万9000円/税別)。四角い底部は食材を入れたタッパーなどを収めるのにもちょうどよく、氷を入れた上から軽くプレスすれば、パッキングはより安定。
フロントの大きなポケットやサイドのメッシュポケット、雨蓋内側のポケットは、ちょっとした手回り品を入れておくのにも使えます。容量はたっぷり35L、保冷時間は48時間以上。1.8kgと軽く持ち歩きやすいのもいいですね。
クーラーボックスのようにトップが大きく開き、ストラップで肩掛けできるのが「トラベラー」(4万円/税別)。中の整理がしやすく取り出しやすいから、BBQやドライブなど大人数での使用にぴったり。内容物が多く重くなったらショルダーハーネスを使って背負うことも可能です。こちらも容量35L、保冷時間は48時間以上。
さらにカジュアルに使いたいなら、コンパクトなタウン向けモデル「ジョウント」(1万円/税別)がおすすめ。底面サイズ約18×19cmで高さ約36cm、容量9Lとサイズこそ控えめですが、保冷効果は24時間と日常使いには十分。350ml缶なら4〜6本、ワインボトルなら2本程度が入るサイズ、寒い季節なら保温用ランチバッグにもいいかもしれません。
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(文/&GP編集部)
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