高コスパのスティッククリーナー投入でシェア拡大を図るレイコップ #家電最前線

■軽量スリムでゴミセンサーが便利な「レイコップ RHC」

レイコップ RHCは、モーターヘッドを搭載しながら本体と延長管、モーターヘッドを組み合わせた標準質量が約1.6kg(本体約1kg)という軽量タイプのモデルで、床やふとんの中にある目に見えない粒径20μmまでのハウスダストを感知して取り逃しを防ぐ「ゴミセンサー」を搭載しているのが大きな魅力です(レイコップ RPCには非搭載)。

▲RHCシリーズはゴミセンサーを搭載しており、本体上部のインジケーターでゴミの有無を確認できるのが魅力です

上位モデルのRHC-300には除菌・ウイルス除去や微細なダニを含むハウスダストを除去するUVヘッドも付属。従来のレイコップふとんクリーナーにも搭載している「UV」+「たたき」+「吸引」によって約99.9%の除菌と約96%のウイルス除去、3分で90%以上のハウスダスト除去効率を実現しているとのことです。また、UVヘッドが付属しないRHC-100には、布用ノズルが付属します。

▲RHC-300に付属するUVヘッド

手を汚さずにゴミを捨てられる「ワンタッチゴミ捨て」機構や、テーブルや壁などに本体をすぐに立てかけられる「立てかけクッション」も搭載。ダストボックスはRPCシリーズと同様、簡単に取り外して丸ごと水洗いができます。バッテリーを着脱できるのもRPCシリーズと同様です。

約3時間の充電で、約30分の連続掃除が可能(弱モードの場合。標準モードで約20分、ターボモードで約15分)です。

■気になる部分はあるものの、どちらも魅力的な仕上がり

ダイソンが大きなシェアを占めつつ、パナソニックや日立アプライアンス、三菱電機、シャープなどの大手国内メーカーも含めてしのぎを削るコードレススティック掃除機市場において、ふとん掃除機では一定のブランド力を持つレイコップが満を持して参入ということになりました。

レイコップ RPCは、ダイソンや国内大手メーカーなどによるフラッグシップモデルが7〜8万円以上するのがほとんどの中で、本格的なふとん掃除機能を搭載しつつ実勢価格5万9800円と十分に戦える価格帯で登場しました。

最新の「Dyson V11」なども含めて充電ドックが主流になりつつある中で、そうしたオプションが用意されていないのは少し気になるところではありますが、フローリングも楽も家具もベッドやふとんもすべてしっかり掃除したいという人には魅力的なモデルではないでしょうか。

残念な点としては、バッテリーの充電がACアダプターを直接挿すスタイルなことです。シャークニンジャの「EVOPOWER」などと同様、充電器に挿して充電するようなスタイルの方がより手軽に使えるのではないかと思います。

軽量スリムモデルのレイコップ RPCはゴミセンサーが非搭載なので、パワフルにしっかりとふとんを掃除したい人には、やはりRHCの方がおすすめです。

▲RHCシリーズのバッテリー。ACアダプターを挿して充電するスタイルになっています

RHCシリーズは上位モデルでも2万7800円と比較的リーズナブルで、アイリスオーヤマなどの軽量スリム&リーズナブルなモデルとも互角に渡り合えるコストパフォーマンスの高さが魅力です。普段使いでは十分な吸引力があり、軽くて取り回しがしやすいこと、ゴミセンサーでゴミやホコリを取り切れたかどうかを確認できるのも魅力です。

吸引力ではRPCより劣るものの、ふとんやまくらなどに潜むホコリやハウスダストなどを取り切れたかどうかゴミセンサーで確認しながら掃除できるので、ハウスダストアレルギーなどを持つ家族のいる家庭ではより安心して使えることでしょう。

>> レイコップ「コードレススティッククリーナーRHC」

 


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(取材・文/安蔵靖志)

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あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

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