5.7インチ大画面のGalaxy A8
まずは、au(KDDI)から12月18日に発売されるスマートフォン「Galaxy A8」。5.7インチの大画面フルHDディスプレイを搭載しつつ、au史上最薄の約6.0mmを実現したモデルです。
Galaxy Aシリーズは、フラッグシップのGalaxy Sシリーズよりスペックを抑えたミドルレンジのシリーズ。海外ではSシリーズと並んで人気を集めていますが、日本向けにリリースされるのは、このA8が初めて。
ミドルレンジとはいえ、最大1.9GHzのオクタコアCPUを搭載し、約1600万画素のカメラを搭載するなど、「ハイスペック」と呼ぶべき仕様を備えています。3050mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池持ちも期待できます。
カラバリは、ホワイト、ゴールド、ブラックの3色。フルメタルの美しいボディも魅力です。
ホームボタンには指紋センサーが付いていて、ホームボタンの2度押しでカメラが起動するという便利な機能も搭載。ホームボタンを3度押すと、片手で操作しやすい画面縮小モードに切り替えることもできます。大画面を2分割して、2つのアプリを同時に使うといったこともできます。
Galaxyには、大画面をペンで操作するGalaxy Noteシリーズもありますが、最新のGalaxy Note 5は、残念ながら日本では発売されていません。今後発売されるかどうかもわかりません。
実は、Galaxy A8の画面サイズは、Galaxy Note 5と同じ5.7インチ。ディスプレイ解像度やCPUの性能ではGalaxy Note 5が上回りますが、ペンでの操作を必要とせず、とにかく画面が大きいスマホが欲しい! という人は、Galaxy A8で十分に満足できそうですよ。
2タイプから選べるスマートウォッチ「Gear S2」
スマートウォッチ「Gear」の新モデルも12月18日に発売されます。約1.2インチの円形ディスプレイを搭載し、厚さは11.4mm。
実際に腕に巻くと、大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうどいいフィット感。これまでに発売された他社製のスマートウォッチと比べても、最も万人受けする印象を受けました。
ケースの材質やデザインが異なる2モデルがあり、カジュアルでスポーティな印象の「Gear S2」はダークグレーとシルバーの2色から選べます。
クラシカルなアナログ腕時計を模した「Gear S2 classic」はブラック1色。
どちらも防水・防塵に対応し、通常モードで2〜3日、省電力モードで最大4日間の電池持ちを見込めることも魅力です。
Gear S2の最大の特徴はベゼルにあります。ベゼルをクルクルと回すことで表示を切り替えたり、メニューを選択したりできる仕組み。もちろん、画面をタッチしての操作もできますが、画面に触れる機会が少なくなるので、指紋の付着などを気にせずに使えそうです。
なお、従来のGearシリーズは、Galaxyのスマホとのみ接続できる仕様でしたが、今回のGear S2は、Android 4.4以降を搭載する他社製のスマホとも連携できます。
遂に一般向け発売開始!「Gear VR」
ゲームや映像コンテンツの楽しみ方を広げる「Gear VR」も12月18日から発売されます。これは、発売中のGalaxy S6/S6 edgeを取り付けることで、360°に広がるVRの世界を手軽に楽しめるゴーグル型のヘッドマウントディスプレイ。
サムスンは、2014年12月に、日本では発売されなかったGalaxy Note 4向けの「Gear VR innovator Edition」を発売し、海外で注目を集め、Galaxy S6/S6 edge向けの「Gear VR innovator Edition for S6」は2015年5月に日本でも発売されました。
今回の「Gear VR」は、従来モデルのユーザーの声に応えて、より快適な装着感や細かい操作性にもこだわった、初めてのコンシューマー向けモデルです。
すでに100を超えるコンテンツが用意されていて、今後も続々と登場する予定。360°の全天球撮影ができるカメラ「THETA」が人気を集めていますが、そのTHETAで撮ってFacebookに投稿された画像も、Gear VRでは、その場にいるような臨場感で楽しめます。
気になる価格は、すでに発売されているアメリカでの価格(99ドル)と同等になる予定で、日本円では約1万2000円。Galaxy S6/S6 edgeのユーザーは、購入を検討すべきだと思います。
これからスマホの機種変更を予定している人も、VRを楽しみたいならGalaxy S6/S6 edgeを選択肢に加えるべきです。ただし、NTTドコモから発売中のGalaxy Active neoや、auから発売されるGalaxy A8はGear VRに対応していないので注意してくださいね。
Android搭載の大画面ビューアー「Galaxy View」
約18.4インチの巨大ディスプレイを搭載した「Galaxy View」という新しいコンセプトの端末も登場します。Android 5.1を搭載していて、Androidタブレットと同じようにタッチ操作が可能。通信はWi-Fiのみです。
背面に持ち運び用のハンドルが付いているので、いつでもどこでも使えます。といっても、電車の中で、これでウェブを見たり、メールを書いたりしていたら、目立ちそうです。そういう使い方は推奨できません。
Galaxy Viewは、複数のパートナー企業と協業し、ソリューションを含めた法人向け製品として展開されるモデルです。店頭でのデジタルサイネージュとして使ったり、プレゼンテーションに利用したり、さまざまな用途が考えられます。背面のハンドル部は可動式で、ディスプレイが見やすい状態にも、タッチ操作がしやすい状態にもできる「2Way スタンド」になっています。
12.9インチのiPad Proの画面の大きさにも驚きましたが、このGalaxy Viewは、さらに大きいんです。5700mAhの大容量バッテリーを搭載していて、連続で約8時間の映像視聴が可能とのこと。普及が進む映像配信サービスとの相性も良さそうです。コンシューマー向けモデルの登場も期待したいですね。
(文/村元正剛)
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