■格安ながら大画面&デュアルカメラを搭載
「jetfon P6」は、5.7インチのHD+(1440×720ドット)ディスプレイを搭載するSIMフリースマホ。OSはAndroid 8.1.0で、CPUは1.3GHz×4コア。メモリはRAMが2GB、ROMが4GBというエントリーモデル。されど、約800万画素+約200万画素のデュアルカメラを搭載し、指紋センサーを搭載するなど、メイン端末として使うにも差し支えない仕様を備えています。
■アジアなら1日380円から利用可能
最大の特徴は「クラウドSIMテクノロジー」というものを搭載していること。SIMカードを挿さなくても、本体に組み込まれたモジュールが渡航国で通信できるSIMの情報を読み込み、簡単なアプリ操作だけで、データ通信を利用できる仕組みです。
もちろん、SIMカードを挿すこともでき、2枚のSIMを挿して、VoLTEで同時待ち受けができるDSDVにも対応しています。日本国内では格安SIMを挿して使い、海外渡航時にクラウドSIMを使うというのが理想的な使い方でしょう。電話は日本で使っている番号で待ち受けできます。なお、クラウドSIMは日本にも対応しているので、SIMを挿すことなく、国内外で使うこともできます。
月額利用料は無料で、使いたい時にだけ必要な通信プランを購入できる仕組み。世界100か国以上で利用でき、300MB/1日プランは380円〜、1GB/7日プランは980円〜、3G/30日プランは1880円〜となっています。
プランの購入や接続設定などは、すでにプリインストールされている「GlocalMe」アプリでできます。
スマホを海外で使う方法はいくつかありますが、大手キャリアのローミングサービスを利用したり、モバイルWi-Fiルーターを借りるよりもjetfonのほうが経済的でしょう。渡航先にはよっては、より安価なプリペイドSIMを利用できることもありますが、SIMを売っている店を探して、買って、自分でSIMを挿して、設定して……と、結構な時間を費やすことになります。万一つながらなかった場合に、現地の言語で問い合わせるのも大変です。
■FREETELブランドの同モデルは、さらにお得!
このjetfon P6は、5月下旬以降に「FREETEL P6」というモデル名でも発売されます。MAYA SYSTEMは、2018年1月から、経営破綻したプラスワン・マーケティングという会社からFREETELの端末事業を受け継いでいます。FREETELブランドで人気があったPrioriシリーズの使っているユーザーが機種変更する端末としてもP6を提案していくとのこと。
FREETEL P6は、背面のロゴが「jetfon」ではなく「FREETEL」に変わるだけで、まったく同じ端末ですが、500台限定の事前予約で1万4800円(税抜)になり、さらにOCNモバイルONEのSIMとセットで購入することで980円(税抜)で買えるキャンペーンも予定されています。とことん安く入手したい人は、もうちょっと待つのが吉かもしれません。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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