今回新発売の「PowerShot G5 X Mark II」と「PowerShot G7 X Mark III」は、キヤノン初となる1.0型積層型CMOSセンサーを搭載したコンパクトデジカメです。従来は同一チップに配置していた回路領域と画素領域を積層化し、それぞれ独立したチップとして形成。これにより画素領域は高画質化に、回路領域は高機能化に特化し、限られたセンサーサイズの中で高画質化と高機能化を同時に実現しています。またセンサーの小型化にも繋がっています。
またカメラの頭脳とも言うべき映像エンジンには、先進のDIGIC 8を搭載、低ノイズ化や強力な手ブレ補正はもちろん、積層型センサーとの相乗効果により、連続撮影性能と動画性能の向上を実現しています。
2機種とも、Gシリーズとして初めてクロップなしのフル画角で4K動画撮影を実現したことにも注目。4Kで撮影した動画から、任意のフレームを静止画として切り出す“4Kフレーム切り出し”や、一定間隔で撮影された静止画をつなぎ合わせて動画として記録する“4Kタイムラプス動画”などの多彩な動画機能も搭載しています。
以下、2機種それぞれの特長を見ていきましょう。「PowerShot G5 X Mark II」の魅力は、まず何とっても新開発の高性能レンズ。24-120mmの広範囲な焦点距離をカバーしながら、レンズの明るさは広角端でF1.8、望遠端でもF2.8の明るさを維持。光学5倍ズームでこの明るさ、さすがはキヤノン!
このレンズの明るさと大型センサーにより、コンデジとは思えない美しく自然なボケ味を実現しており、さらに9枚羽根の虹彩絞りにより、キレイな丸ボケの表現も楽しめます。
また広角側の球面収差を改良し、マクロ撮影時の解像感が向上。望遠端の最短撮影距離は従来モデルの40cmから20cmへと大幅に短縮されており、至近距離での撮影の幅を広げています。
「PowerShot G5 X Mark II」には、Gシリーズ初のポップアップ式電子ビューファインダー(EVF)を採用している点にも注目したいところ。EVF内には高性能0.39型・約236万ドット・有機ELを採用し、高解像感、忠実な色再現性、高いコントラストを実現しており、視野率は約100パーセントと、撮影画像との差異を感じさせません。
EVFで気になるのが連続撮影中のブラックアウトですが、処理性能の向上によりブラックアウトなしに連続撮影ができ、撮影中も被写体の変化や動きを逃しません。
またポップアップ式でビューファインダーが収納できることで、ポケットにもしまいやすい形状になり、しかも従来機より約37gの軽量化にも成功しています。
「PowerShot G7 X Mark III」は、特に動画撮影を楽しみたい人向けに便利な機能が搭載されています。“ライブ配信サービス” 機能では、PCやスマホを経由せずにカメラからダイレクトにYouTubeへのライブ配信が可能です。また縦で撮った動画をスマホやタブレットでも縦再生ができる“縦位置情報の付加”機能も搭載しています。
音声にこだわって動画を撮りたい人に嬉しいのが、外付けマイクに対応していること。ステレオミニジャックのマイク端子を搭載しているため、外付けマイクを使って音声を高品質に記録することができます。
なおカラーバリエーションは「PowerShot G5 X Mark II」はブラックのみ、「PowerShot G7 X Mark III」はブラックとシルバーの2色。8月1日より発売中です。
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