■6.4インチの大画面と5000mAhバッテリーも魅力
ZenFone 6は、Android 9.0を搭載したSIMフリースマートフォンです。プロセッサーは、現行機種に搭載されるものでは最高峰といえるSnapdragon 855(2.84GHz)を採用しています。メモリは8GB RAM+256GB ROMモデルと6GB RAM+128GB ROMモデルがあり、前者は8万2500円(税別)、後者は6万9500円(税別)になります。
ディスプレイは6.4インチで解像度は2340×1080ドット。左右のベゼルが細く、インカメラを搭載しないので上部のベゼルも細くでき、約92%という画面占有率を実現しています。ただし、ハイエンドモデルで主流の有機ELディスプレイではなく、IPS方式の液晶ディスプレイを採用。とはいえ、表示される画質は上々。不満を感じる人は少ないと思います。
また5000mAhの大容量バッテリーを搭載していることも大きな魅力です。Wi-Fi接続で約23.6時間、モバイル通信で約22.6時間の連続使用が可能で、連続待受時間は最大35日。1日中持ち歩いても電池が切れる心配はないでしょう。急速充電や、別売のケーブルを用いて他のデバイスを充電できる機能も備えています。
■4800万画素+超広角のデュアルカメラを搭載
回転するカメラはデュアルレンズになっていて、メインカメラはF値1.79で4800万画素。セカンドカメラは125°の超広角で撮影でき、F値2.4で1300万画素。自分撮りをする時は、このカメラが自動で回転して、ディスプレイの上に飛び出すような形で撮影できます。4K画質で自分の動画を撮ることもできます。
そして、いいな!と思ったのが、動くカメラを生かしてフリーアングルで撮影できること。カメラを起動した後にレンズの向きを変えられるので、無理のない姿勢で被写体を見上げたり、見下ろしたりできるわけです。パノラマを撮影する際は、自分でレンズの向きを変える必要はなく、カメラが勝手に動くので、始点でシャッターボタンをタップして、終点で再度タップするだけ。
さらに、逆光によって、黒くつぶれたりすることを防ぐHDR(ハイダイナミックレンジ)が進化した「HDR++モード」を搭載し、被写体に当たる光が十分ではない状況でも明るく撮れることもメリット。手持ちでもブレることなく、適正なホワイトバランスで撮れる「夜景モード」も備えています。
ちなみに、カメラの回転は10万回の耐久テストをクリアしているそう。5年間毎日28回カメラを開閉しても故障する心配はなく、カメラが出ている状態で落とした場合に、カメラが自動で収納する安全機構も盛り込まれているそうです。
■メモリを増強した30周年記念モデルも登場!
ASUSは今年30周年を迎えましたが、それを記念して「ZenFone 6 Edition 30」という限定モデルも発売されます。ベースはZenFone 6と同じですが、美しいヘアライン加工を用いたマットブラックボディを採用。128GB RAM + 512GB ROMという、一般的なユーザーには過剰ともいえるパワフルなスペックを備えています。
ZenFone 6 Edition 30の価格は10万3030円(税別)。それなりの価格ですが、iPhone XS Maxの512GBモデルは16万4800円(税別)、Google Pixel 3 XLの128GBモデルは13万10000円ですからね。他メーカーのモデルに比べると、やはりお買い得といえそうです。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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