“GRANDE SECONDE”シリーズは、創業者ピエール-ジャケ・ドローが1784年に制作した懐中時計にインスピレーションを得たもので、ブランドを代表するモデルのひとつ。大小ふたつのダイヤルが数字の “8” の形を描いて重なる、アバンギャルドなデザインが特徴です。
新作「GRANDE SECONDE DUAL TIME」は、その名の通り現地時刻と基準時刻というふたつの時刻表示を備えたトラベルウォッチ。トラベルウォッチに不可欠の要素である現地時刻と基準時刻の表現を、“GRANDE SECONDE”のデザインのなかに優美に落とし込んでいます。
そもそも “旅” というテーマは、ジャケ・ドローにとって極めて重要なもの。1758年、創業者であるピエール-ジャケ・ドローは創業の地であるスイスからスペインに向かい、スペイン国王の前で自らが手がけた置き時計を披露。これにより大成功を収めた彼は、その資金をもとにさらに開発を重ね、息子のアンリ・ルイ、協力者のジャン・フレデリック・レショーとともに、自分たちの機械技術作品をスイスからスペイン、フランス、イギリスを経てさらには中国まで広く伝え、一族は国際的な時計貿易のパイオニアとなっていきます。
その世界を股にかけて発展してきた歴史を物語るように、今回の「GRANDE SECONDE DUAL TIME」では、北極を中心とした大陸のモチーフが描かれます。きめ細かなパウダー仕上げが品の良いボリュームを生み出し、まるで洋上に浮かんでいるよう!
12時位置の小ダイヤルでは現地時刻を時分表示、6時位置の大ダイヤルでは秒表示と日付表示、中央には24時間表示による基準時刻表示を備えます。基準時刻表示は午前と午後を白黒で塗り分けることで、視認性を確保。デザイン性の高さを保ちつつ、トラベルウォッチとしての機能性を重要視していることがわかります。
バリエーションは4タイプ。ブルーとホワイトを基調にした「シルバー」(品番J016030241、187万9200円)は、清潔感のあるシャープな表情、ブラックで統一した「オニキス」(同J016030271、206万2800円)は、ミニマルで現代的な表現が魅力。
一方、レッドゴールドのケースと “高温焼成” エナメルダイアルを採用した「アイボリーエナメル」(同J016033201、315万3600円)、「ブラックエナメル」(同J016033202、315万3600円)は、ブランドの伝統を感じさせるクラシックな仕上がりです。
>> ジャケ・ドロー
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