■セラミックケースとチタニウムケースが選べる
予算に余裕がある場合には、セラミックケースやチタニウムケースも検討してほしいところ。今回のSeries 5では、Series 4で消えてしまっていた「Apple Watch Edition」が復活していて、こうしたケースが選択できるのです。
特にチタニウムケースは、金属の光沢感や冷んやりした肌触りを持ちつつ、ステンレススチールよりも軽いので、気に入る人も多いはず。
価格は「チタニウムケース」と「スペースブラックチタニウムケース」のモデルが8万2800円(税別)から、「ホワイトセラミックケース」のモデルが13万3800円(税別)から。
■マップ表示で方向がわかるように
スポーツシーンやアウトドアシーンでは、モバイル通信が行えるGPS + Cellularモデル単体で利用する人も多いはず。Series 5は新たにコンパス機能を備えたことで、こうしたシーンにおいて、より心強いデバイスになりました。
実は、Series 4までのApple Watchでは、マップ表示をしたときに自分の向いている方向がわからなかったのです。しかし、Series 5ではここが改善されます。
純正のコンパスアプリも新搭載。この中では、真北を指す針に加え、自身の向いている方角も表示されます。また、傾斜、高度、緯度、経度も合わせて確認できるとのこと。
また、サードパーティ製アプリからも、今後「方向表示」をうまく利用するものが登場するかもしれません。
■緊急時に頼れる存在へ
緊急通報に関するアップデートにも注目。GPS + Cellularモデルに限られますが、アクティベーションの有無や購入国によらず、緊急通報サービスに国際電話を発信できるようになります。
つまり、GPS + Cellularモデルを選ぶ場合、日本国内ではモバイルデータ通信を使って単体で通信ができる。海外旅行や海外出張時にも、自由に通信はできずとも単体で緊急時に通報できる端末になるということ。
緊急通報は、サイドボタンを長押しすることで手動で発信できます。また、転倒検出機能を有効にしている場合には、転倒や1分間動きがない場合に自動で発信されます。
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こうしたアップデートに加え、WWDC19で発表済みの「watchOS 6」の新機能も追加されます。外見は変わらずとも、中身は堅実な進化を遂げたApple Watch Series 5――。これからApple Watchに挑戦したい人にも、初期モデルを使い続けて買い換えを検討している人にも、オススメできる完成度だと思います。
>> Apple「Apple Watch Series 5」
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。
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