■6つのカメラを搭載!
背面に搭載されたメインカメラがトリプルレンズカメラ(広角+望遠+超広角)で、本体を開いた状態でも折り畳んだ状態でも撮影できます。セルフィー用のインカメラは、開いて使うとき用にダブルレンズカメラ(標準+広角)を搭載し、さらに折り畳んだ状態で使えるシングルカメラも備えています。つまり計6個のカメラを搭載していて、どんなスタイルで使う場合にも撮影できる仕様です。
■ほかの折り畳みスマホと比べてみた!
実はGalaxy Fold以外にも、折り畳めるスマホを触ったことがあります。ひとつは、世界初の折り曲げられるディスプレイを搭載したスマホで、日本でも購入できる「FlexPai」。
これは、ディスプレイを谷折りにするGalaxy Foldとは逆に、山折りに曲げられるモデルです。今年1月にラスベガスで開催されたCESと、2月にバロセロナで開催されたMWCというイベントで実機に触れましたが、U字状に曲がるディスプレイに衝撃を受けました。ただし、折りたたみ時はかなりの厚みがあり、常に持ち歩くには、かさばるように思いました。
ファーウェイも「HUAWEI Mate X」という折りたたみスマホを発表済みです。当初は6月頃に中国やヨーロッパで発売される予定でしたが、9月以降に延期されました。IFA2019の基調講演に、ファーウェイの端末部門のトップであるリチャード・ユーCEOが登場しましたが、Mate Xについての言及はなかったので、発売はもうすこし先になりそうです。
HUAWEI Mate Xも、FlexPaiと同じく山折り型のモデルです。しかし、ボディが薄く、かなり鋭角に折り曲げられるため、折りたたみ時はフツーの大画面スマホのように持ち歩けそう。ライカのトリプルレンズカメラを搭載し、その高性能カメラで自撮りができることもメリット。ただし、ヨーロッパでの予定価格は2299ユーロ(約27万7000円)と高額です。
個人的に、折り曲がるというギミックを最も堪能できたのはHUAWEI Mate Xでした。しかし、山折り型のモデルは、常にディスプレイが露わになるので、汚れやキズの付着が気になりそう。使いやすさの面では、持ち歩く際は大画面を内向きに折り畳んで保護できるGalaxy Foldに軍配が上がります。
HUAWEI Mate Xは5Gモデルとして発売される予定ですが、Galaxy Foldは5Gモデルと4Gモデルの両方がリリースされます。Galaxy Foldのほうが日本で発売される可能性が高いと期待していいでしょう。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。