■ウェイクアップワードは「ねぁ、るか」
音声操作 4K対応液晶テレビは、音声認識回路とマイクを内蔵した音声操作リモコンで操作を行えるのが特徴です。通常、テレビを音声操作するといえば、スマートスピーカーが必要なイメージがありますが、このテレビにスマートスピーカーは不要。さらに、リモコンとテレビ間は赤外線通信を用いるので、テレビをインターネットにつなぐ必要もありません。
スマートスピーカーの場合、スピーカーが音声を聞き取り、一旦クラウド上でコマンドを解析してから操作するようテレビに信号を送るといった流れ。発話してから実際に操作されるまでのタイムラグが生まれてしまいます。しかし、アイリスオーヤマのテレビなら、音声認識から操作までの応答が早いのが強みなのだとか。
また、声で操作できるということは、手元にリモコンが見当たらなかったり、買い物帰りなどで両手がふさがっていたりしても、「ねぇ、るか」または「るか、てれび」と話しかけるだけで操作できるのが便利です。ウェイクアップワードのあとに予め設定された27種類の操作ワードを音声操作リモコンに向かって発話すると操作できます。
ただし、この操作ワードを少しでも間違えると認識しないので、本来「おんりょうあっぷ」「おとおおきく」と発話しないといけないところを、「ボリュームを上げて」など別の操作ワードで伝えても反応してくれません。このあたりは使い始めてからの慣れが必要そうです。
■モデルを選ぶポイントは音響かデザインか
今回登場するテレビは7機種あり、フロントスピーカーモデル3機種、ベゼルレスモデル3機種となっています。いずれも画質は同じで、日本人の目に合わせた独自のチューニングを行い、HDRに対応して表示する明るさの幅を広げて色彩の表現力を高めています。
フロントスピーカーモデルはテレビを観ている人に向かって音が出るので、よりダイレクトに感じられる仕様です。その分ベゼルレスモデルよりも価格が高く設定されており、43V型は10万4800円(以下すべて税別)、49V型は12万4800円、55V型は13万4800円となっています。発売日は11月20日です。
ベゼルレスモデルはデザインを重視する人におすすめで、従来品に比べてフレーム幅が薄くなっています。また、広視野角液晶を採用し、どのアングルからでもきれいに映像が楽しめるそうです。価格は43V型が9万9800円、49V柄が11万8000円、55V型が12万8000円、65V型が18万8000円。こちらは12月5日発売となっています。
家電量販店だけでなく、ホームセンターでも購入できるのがアイリスオーヤマならでは。同社は白物家電だけでなく、テレビを筆頭とした黒物家電市場へも本格参入しています。来春には4Kチューナー内蔵モデルの発売も予定しているそうです。リーズナブルな家電といえばこれまでは海外メーカーのものが一般的でしたが、これからはアイリスオーヤマから目が離せませんよ。
>> アイリスオーヤマ
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(取材・文/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。
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