■機能はハイエンド、価格はミドルレンジ
HUAWEI nova 5Tは、背面に4つのカメラを搭載しています。広角(約4800万画素)+超広角(約1600万画素)+マクロ(約200万画素)+被写界深度(約200万画素)という構成で、約4800万画素のメインカメラは、4つのサブピクセルをひとつにまとめて効率的に光を取り込む「4 in 1 ライトフュージョン」という機構が採用されています。1/2インチの大型イメージセンサーを搭載し、最大ISO感度は102400。暗い場所でも鮮明な画質で撮影できることがセールスポイント。マクロは約4cmの距離まで近づいて撮れます。
フロントカメラはシングルレンズで約3200万画素。メインカメラと同じく「4 in 1 ライトフュージョン」を搭載し、顔を立体的に認識して自動補正を行う「ビューティーモード」や、プロカメラマンが撮ったようなライティング効果が得られる「AI HDR技術」も採用されています。
ディスプレイは約6.26インチの大画面で、左上に小さな穴があり、そこにフロントカメラが搭載されています。そのため、画面占有率が約91.7%の “ほぼ全画面” を実現しています。
ハイエンド向けの「HUAWEI Kirin 980」というオクタコアCPU(最大2.6GHz)を搭載し、RAMは8GB、ROMは128GB。急速充電に対応する3750mAhの大容量バッテリーも備えています。ファーウェイのフラッグシップモデルと同等のスペックで、いま、販売されているスマホの中で、最も高性能に属する仕様です。5万4500円(税別)という価格は、超破格と言っていいでしょう。
■スマートウォッチやワイヤレスイヤホンも超破格
ファーウェイは、同時に3つのウエアラブルデバイスも発表しました。2週間電池が持つスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 2」、4800円(税別)で買えるスマートバンド「HUAWEI Band 4」、そしてノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 3」です。
HUAWEI WATCH GT 2は、46mmと42mmの2サイズが用意され、46mmモデルは約2週間の連続使用が可能(42mmモデルは約1週間)。GPSをオンにした状態でも約30時間(42mmモデルは約15時間)使い続けられるというロングバッテリーが魅力です。
スマホと連携して各種通知を受信できるほか、活動量を記録でき、睡眠の質を調べることもできます。防水にも対応しているで、水泳中の心拍数を計測するといったことも可能。市場想定価格は46mmモデルが2万4800円(税別)〜、42mmモデルが2万2800円(税別)〜と、お手頃な価格設定になっています。なお、AndroidとiOSのどちらにも対応していますが、iOSでは使える機能に制約があります。
HUAWEI Band 4は、0.96インチのタッチスクリーンを搭載するスマートバンド。約9日間の連続使用が可能で、屋内・屋外ランキング、屋内・屋外ウォーキング、ローイング、エリプティカルなど、9つのワークアウトに対応。防水対応なのでプールでも利用でき、睡眠モニタリング機能まで備えています。つまり、4800円(税別)でスマートウォッチと同等の機能を利用できるわけです。
HUAWEI FreeBuds 3は、世界で初めてオープンフィット型でノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホンです。イヤホンのマイクが収集した周囲のノイズに対して、逆位相の音波を生成してノイズを低減するアクティブノイズキャンセリング機能を搭載。さらに、骨伝導センサーによってノイズを低減し、空気動力に基づいて設計されたダクトが風のノイズも抑える仕組み。
イヤホン本体で約4時間、充電ケース使用で約20時間の連続使用が可能。しかも、ケースはワイヤレス充電に対応しているので、ワイヤレス充電器や、ワイヤレス給電に対応したスマホからも充電できます。
アップルがノイズキャンリング機能を搭載した「AirPods Pro」を発売し、人気を集めていますが、HUAWEI FreeBuds 3は、その対抗モデルといえるでしょう。AirPods Proは2万7800円(税別)ですが、HUAWEI FreeBuds 3は1万8800円(税別)。11月29日から発売されます。
■ファーウェイ製品は安心して使えるのか?
米国の禁輸措置はいつまで続くのか? 今度はAndroidではなく独自のOSのスマホを発売するのか? など、ファーウェイ製品については、気になることが多い状況ですが、HUAWEI nova 5Tは、これまでに発売されたファーウェイのスマホと同様に使えます。
HUAWEI WATCHやFreeBuds 3などのウエアラブルデバイスは、そもそもAndroid OSは搭載していないし、他メーカーのスマホともペアリングして使えます。
ファーウェイ製品に限らず、中国メーカーの製品はスペックのわりには安く、しかも性能が良く、デザインも洗練された製品が増えています。コスパを重視する人は、お見逃しなく!
>> ファーウェイ
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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