1888年の創業から130年以上に渡り、伝統的な時計製造技術を守り続けてきた「BERTHET」。工房を構えるシャルモヴィエはスイスとの国境近くで古くから時計生産が盛んな地域です。
もともとは懐中時計を手がける小さな工房だった「BERTHET」ですが、1893年にブザンソンで開催された時計産業見本市で、創業者ジョセフ・ベルテが製作した懐中時計が入賞。これを機に独自の時計ブランドとしての地位を確立したといわれています。
多くのブランドが20世紀に休眠状態に陥るなか、最新の製造技術と伝統的な技法によって荒波を乗り越えた「BERTHET」は、現在も4代目ピエール・ベルテと5代目ウィリアム・ベルテ親子を中心に、伝統の技術を継承。ケースからムーブメントに至るまで一貫して自社工房で製造する希少なマニュファクチュールとして、2017年にはフランス政府より無形文化財企業の証「EPVマーク」の認定を受けています。
その特徴は、なんといっても気品漂うエレガントなデザイン。今回の日本初上陸では全12モデルが登場しますが、中でも「NOCTEM(ノクテム)」(27万円/税抜)は、ローマ数字で控えめに表現されたインデックスやリーフ針が、とりわけ繊細な印象を与える1本。白の文字盤にはクラシカルなムーンフェイズ、また手巻き時計に便利なパワーリザーブインジケーターも搭載しています。
一方、ラインナップの中では最もモダンなイメージを感じさせるのが「AVIATEUR(アヴィアチュール)」(8万円/税別)。こちらはフランス語でパイロットを意味する名前の通り、視認性の高い黒一色の文字盤と大きなインデックス表示が個性的です。
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(文/&GP編集部)
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