印象的な赤と黒のコントラストは、5年前に同じく限定モデルとして発売された、ネプロス発売20周年記念モデル9.5sq.革柄ラチェットハンドル「Type RS」(生産終了品)からインスピレーションを得たもの。
今回の工具3点は、ラチェットハンドル以上に大きな力がかかることを想定したため、20周年記念モデルよりも縫い糸が太くなっています。これにより、黒地に映える千鳥縫いの赤いステッチという視覚的アクセントが強調され、よりスポーティな印象を与えています。
そもそも、ネプロスのブランド名は「New Professional Satisfaction」(達人の新たなる満足)の頭文字から作成したもので、「より強く、より使いよく、より美しい」をコンセプトにしています。だからこそ、使用している牛革は自動車の上級モデルに使用されている革巻きステアリングと同等のものを巻き付けて縫製しているのです。革の一部を薄く加工する(革を漉く)作業も行われており、職人の高度な技術が用いられています。
革の表面にはディンプル加工を施しているため、手にしっくりなじみやすく、力を加えた時には手に吸い付くような感覚も得られます。これには「限定モデルだからと構えず、どんどん普段使いをして、手になじむ感覚を味わってほしい」との開発者の意志が込められているそうです。
また、ハサミ類は切断用の刃があるため、メッキをしていませんが、金属部分はネプロスの特徴であるミラーの美しさを再現しています。
もちろん各工具の性能も折り紙付き。「革柄ラジオペンチ(NPSL-150K)」は、大きな支点ピンと精密加工技術により、高い先端かみ合わせ精度を誇り、小さいものや薄いものもしっかりつかめます。また、支点根元には配線皮剥ぎ等に使用できるくわえ部を設けています。
「革柄ニッパ(NPN-150K)」は、刃を閉じれば先端がピッタリと重なる精密さを誇り、刃部にはビニール被覆電線の皮剥ぎ用穴を、支点根元には配線皮剥ぎ等に使用できるくわえ部を設けています。
「革柄ワイドニッパ(NPN-150BWK)」は、ピアノ線などの硬い線材も切断できるワイドタイプのニッパです。刃角は90度で、両刃の刃部に高周波二次焼入れを行い、強靭性と耐久性を高めています。大きく最適な硬さの支点ピンを採用することで、繰り返し使用してもガタの出にくい耐久設計となっています。
KTCの誇る最高性能の工具をガンガン使いこなし、革製グリップを育て上げ、名実ともに自分専用の最強工具を手に入れるというのも一興です。
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