1961年、ドイツ軍パイロットで飛行教官でもあったヘルムート・ジンが、フランクフルトで作り始めた航空時計にブランドの端を発するSINN。航空機器に近い作りの高機能な時計は、プロフェッショナル・パイロットたちに広く愛用されました。
やがてエレガントクラシックモデルなどラインナップの幅を広げていったSINNですが、原点にあるのはミルスペックを満たす実用性能。“ジン=ミリタリー” というイメージを復活させるため、2001年にスタートしたのが今回のコレクションです。
2009年発表のクロノグラフ「MilitaryType II」、2013年発表の三針タイプ「Military Type III」に続くものとして登場した、今回の「Military Type IV」。そのコンセプトは “クラシックミリタリーウオッチ”、視認性を追求するとともに一切の無駄を排除した、次世代のミリタリーウォッチです。
おなじみのジン・テクノロジーこそ搭載していませんが、クロノグラフの12時間積算計を排除することで視認性を高めている点は、ファーストモデルから連綿と続く伝統を受け継ぐもの。
また60年代にドイツ軍のミルスペックの条件のひとつとされていたアクリル製風防の採用など、いままでにないクラシックなルックスが際立っています。
操作のしやすさと安全性を配慮して、ねじ込み式リューズは9時位置にレイアウト。標準装備のナイロンベルトは通気性に優れ、快適なフィット感を提供。他にブラックのカウレザーストラップが付属するので、お好みに合わせて付け替えられます。
もともとは日本で企画開発されたこのモデル、当初日本限定となる予定が、来年以降にはアメリカでの販売も決定したとのこと。店舗によっては初回出荷分はすでに完売し入荷待ちとなっているとの噂、ミリタリー好きなら見逃せない注目モデルです。
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(文/&GP編集部)
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