3月27日からサービス開始!ソフトバンクが5Gスマホ4機種を発表

■8Kビデオが撮れるフラッグシップ「AQUOS R5G」

約6.5インチの「Pro IGZOディスプレイ」を搭載。IGZOは省電力性能に定評があるディスプレイですが、さらにシャープが液晶テレビで培った高画質化技術を応用し、10億色の表現を実現し、視聴環境やコンテンツによって、自動で適切な輝度に調整される機能も備えています。

▲約6.5インチのディスプレイを搭載する「AQUOS R5G」(シャープ製)。3月27日発売で、価格は12万9600円(税込)

▲背面には、クアッドカメラを搭載。カラバリは、このアースブルーのほかに、ブラックレイ、オーロラホワイトから選べる

アウトカメラは4眼で、望遠(約1220万画素)+超広角(約4800万画素)+広角(約1220万画素)+ToF(3D情報を計測)という組み合わせ。超広角カメラは120°と広い画角で、8Kビデオも撮影可能。4つの画像をまとめて1つの大きな画素として使う「クアッドベイヤー」という構造を採用し、画質向上も図られています。インカメラは約1640万画素。

CPUはSnapdragon 865(最大2.8GHz)で、メモリはRAMが12GB、ROMが256GBという超ハイエンド仕様。防水・防塵、おサイフケータイにも対応しています。

 

■4000mAhの大容量バッテリーを搭載「ZTE Axon 10 Pro 5G」

約6.4インチの有機ELディスプレイを搭載し、狭額縁設計により約92%の画面占有率を実現。画面内に指紋センサーを搭載し、認証速度が速く、スピーディーにロックを解除できるそうです。

▲約6.4インチの有機ELディスプレイを搭載する「ZTE Axon 10 Pro 5G」(ZTE製)。3月27日発売で、価格は8万9280円(税別)

▲カラーはブルーのみ

アウトカメラは約4800万画素+約2000万画素+約800万画素のトリプルカメラで、被写体や撮影シーンをAIが解析し、最適な設定が行われる機能も備えています。インカメラは約2000万画素で「美肌機能」も搭載。

発表会では「ミドルレンジ」と紹介されましたが、CPUはハイエンド向けのSnapdragon 865(最大2.8GHz)を採用しています。メモリはRAMが6GB、ROMが128GBなので、パパフォーマンスもハイエンド並みの処理速度を期待していいでしょう。バッテリーは400mAh。防水・防塵、おサイフケータイには対応していません。

 

■5G向けコンテンツを存分に楽しめる「LG V60 ThinQ 5G」

発売中の「LG G8Q ThinQ」と同じように、同梱の「LGデュアルスクリーン」を装着すると2画面スマホとして使えるユニークなモデル。LG G8Q ThinQのディスプレイは約6.4インチですが、このLG V60 ThinQは、さらに大きい約6.8インチの有機ELディスプレイを搭載しています。2つの画面で2つのアプリを同時に使えることはもちろん、音楽ライブやスポーツをいろいろな視点で視聴できるなど、ソフトバンクの5Gサービス「5G LAB」も快適に楽しめます。

▲約6.8インチの大画面ディスプレイを搭載する「LG V60 ThinQ」(LGエレクトロニクス製)。4月下旬以降発売予定で、価格は未定

▲背面にはトリプルカメラを搭載。カラーはクラッシーブルーのみ

▲同梱の「LGデュアルスクリーン」を装着すると、折りたためる2画面に変身

アウトカメラは約6400万画素+約1300万画素+ToF(3D情報を計測)のトリプルカメラで、8Kビデオの撮影にも対応。4つのマイクを搭載しているので、臨場感あふれるビデオ撮影を楽しめるでしょう。約1000万画素のインカメラも搭載しています。

CPUはSnapdragon 865(最大2.8GHz)で、メモリはRAMが8GB、ROMは128GB。防水・防塵、おサイフケータイにも対応しています。5000mAhの大容量バッテリーを内蔵しているので、電池持ちにも期待できます。

 

■お手頃価格で5Gを体験できる「OPPO Reno3 5G」

ソフトバンク初のOPPO製モデルで、国内ではソフトバンクだけの独占販売になるそうです。

▲約6.55インチの有機ELディスプレイを搭載する「OPPO Reno3 5G」(OPPO製)。7月下旬以降発売予定で、価格は未定

▲カラーはミスティ ホワイトのみ

約6.55インチの有機ELディスプレイは、狭額縁設計と画面内にインカメラを搭載することで約93.4%という高い画面占有率を実現。アウトカメラは約4800万画素+約1300万画素+約800万画素+約200万画素の4眼。インカメラは約3200万画素で、AIによって肌をキレイにしたり細身にしたりできる「AIビューティー機能」も楽しめます。

厚さ約7.7mmのスリムなボディながら、4025mAhの大容量バッテリーを搭載していることもアドバンテージ。発表会では、4機種の中では「エントリーモデル」と紹介されていたので、最も安い価格で販売されると思われます。しかし、CPUがSnapdragon 765(最大2.3GHz)で、メモリはRAMが8GB、ROMが128GBなので、性能はミドルクラスと考えていいでしょう。おサイフケータイにも対応しています。

 

■2年間は4Gスマホと同じ料金で利用可能

ソフトバンクの5Gサービスを利用するには、月額1000円の「5G基本料」が必要です。しかし、対象プランに加入している場合は、「5G無料キャンペーン」(申し込み不要)が適用され、「5G基本料」が2年間無料になります。

▲2020年8月31日までに5Gスマホを購入したら、5G基本料は2年間無料になる

▲3月12日から申し込み受け付けが始まる「メリハリプラン」の場合、各種割引が適用されると月額3480円(7か月目以降は4480円)から利用可能。新サービス「5G LAB」の利用料も無料になる

ただし、すぐにどこでも5Gにつながるわけではありません。3月27日のサービス開始時点では、東京、名古屋、大阪、福岡などの大都市の一部地域に限られます。その後、既存の4Gの基地局を5Gに転用するなどして、2021年末までに5Gの人口カバー率を90%超にすることをめざしているとのこと。なお、サービスエリアはソフトバンクのサイトで確認できます。

>> ソフトバンク「サービスエリアマップ」

スマホでの通信速度は、3月27日発売の2機種は下り最大2.0Gbps、上り最大103Mbpsなので、5Gがつながる場所では、驚くほど快適なスピードを体験できるかもしれませんね。

 

>> ソフトバンク


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(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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