■ライカ監修のクアッドカメラを搭載
ファーウェイのMateシリーズは、ライカ監修の高性能カメラを搭載するハイエンドのフラッグシップです。このMate 30 Pro 5Gには、超広角(40メガピクセル)+広角(40メガピクセル)+望遠(8メガピクセル)+ToF(3D被写界深度測定用)の4眼カメラを搭載し、超広角カメラは「シネマカメラ」と称し、動画の撮影性能を向上させたこともポイント。60fpsで4Kの動画を撮影でき、7680fpsのスローモーションビデオを撮影することもできます。
ディスプレイは6.53インチの有機EL。左右はほぼベゼルレスで、カーブが施されています。背面にはヴィーガンレザーを使用し、リッチな手触りと指紋が付きにくいというメリットを両立させています。
■SIMフリーモデルながら5Gに対応
Mate 30 Pro 5Gは、日本ではこれから商用サービスが始まる5Gに対応することもセールスポイント。ファーウェイによると、日本と中国の5Gの仕様に対応し、ドコモ、au、ソフトバンクの5Gネットワークでの利用できるとのこと。ただし、MVNOが提供する格安SIMには、まだ5Gに対応することを発表しているものがありません。Mate 30 Pro 5Gでいち早く5Gの速度を体験するには、3大キャリアの5G対応SIMを自身で準備する必要があります。
■Googleアプリは使えないので要注意!!
カメラもデザインも機能も魅力的なMate 30 Pro 5Gですが、購入に際しては注意しなければならないことがあります。Mate 30 Pro 5GのOSはAndroid 10ですが、Google Playストアは利用できず、Googleのアプリもプリインストールされていません。その代わり、ファーウェイ独自の「AppGallery」というマーケットからアプリをダウンロードできる仕様になっています。
なぜ、Googleアプリが使えないのか? ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、あらためて簡単に説明しますね。現在、アメリカ政府が米国企業からファーウェイへの輸出を禁止しています。理由は、ファーウェイ製品のセキュリティに問題があると指摘されていますが、ファーウェイはこれに反論しています。そのため、ファーウェイは昨年5月頃から発売する製品に多くの米国企業の部品・サービスなどを使えない状態が続いています。ただし、全面的に禁止されているわけではなく、いくつかの猶予措置があり、米国企業のサービスでも使えるものはあるようです。また、すでにGoogleアプリをプリインして発売されている機種については、引き続き使えて、アップデートもできます。
ファーウェイのスマホが再びGoogleアプリを使えるようになるのか否かはわかりませんが、ファーウェイは「Google Mobile Service」(Googleのアプリやサービスのプラットフォーム)に代わるサービスとして「Huawei Mobile Service」の構築に力を入れています。Google Playストアがなくても、ユーザーが困らない環境を整えるべく、準備を進めているようです。
Huawei Mobile Serviceは、どこまで使えるようになっているのか。「Gmail」や「Chrome」「Googleマップ」といったアプリが入ってなくても本当に困らないのか。気になりますよね。そこで、発売に先駆けて、ファーウェイから実機を借りて、使い勝手を試してみました。