■「AppGallery」の使い勝手は?
Mate 30 Pro 5Gを起動して、ホーム画面を確認。やはり「Play ストア」のアイコンは見当たりません。一般的なAndroidスマホであれば、Googleアプリをまとめたフォルダがあるのですが、それも見当たらず…。
まずは、「AppGallery」にアクセスしてみました。アプリの探し方は「Play ストア」やiPhoneの「App Store」と同じ。キーワード入力やカテゴリから検索できます。多くの人が必要とするであろう「LINE」や「Twitter」を検索してみましたが、それらのアプリは配信されていませんでした。
しかし、「メルカリ」「TikTok」「NAVITIME」「ウェザーニュース」など、定番と呼ばれるアプリも結構見つかりました。ファーウェイによると、日本のアプリ開発者にも「AppGallery」への参加を呼びかけているようなので、今後どこまで増えるかを注視すべきでしょう。なお、LINEについては、海外では「LINE Lite」というアプリで利用できるようなので、その配信を期待したいところです。Twitterはブラウザアプリでウェブ版を利用できます。
最も気になるのはGoogleサービスの使い勝手。筆者は、プライベート用のEメールとして「Gmail」を使い、地図は「Googleマップ」、スマホで撮った写真のバックアップには「Googleフォト」を使っています。Mate 30 Pro 5Gには、それらのアプリはありません。どうすればいいのか?
まず「Gmail」ですが、プリインの「メール」アプリにGmailのアカウントを設定できました。普通にGmailを送受信でき、困ることはなさそうです。
Googleマップは、ブラウザからアクセスすると、ウェブ版を利用できました。アプリと同じように、Googleアカウントでログインでき、現在地表示もでき、目的地を設定した経路検索も可能。思っていたほど不便を感じることはなく、ショートカットをホーム画面に貼り付けておけば、今までと同じ感覚で使えそうです。
ちょっと不便に感じたのは「Googleフォト」。これもウェブ版を利用できるのですが、スマホで撮った画像の自動アップロードは設定できず、画像を選択してアップロードする手間が生じました。
■カメラの性能は期待してOK!
Mate 30 Pro 5Gを、スマホというよりも、“5Gにつながるデジカメ”として買いたいという人もいるかもしれません。2〜3日試しただけですが、筆者が撮影した写真を載せておきますね。
超広角から5倍までの範囲は鮮明な画質で撮影でき、さらに倍率を上げても、さほど画質劣化は気にならない印象。動画も撮ってみましたが、光学式手ブレ補正の効果で、動いて撮影しても画面の揺れが気にならず、動画を撮ることが多い人にもおすすめできそうです。
Mate 30 Pro 5Gの先行販売は100名限定です。3月16日〜25日にオフィシャルサイトから申し込み、3月28日〜30日に東京、4月4日〜6日に大阪のファーウェイカスタマーサービスセンターで受け取れることが条件となります。先行販売で購入した場合は、ファーウェイのワイヤレスイヤホン、ワイヤレスチャージャーがプレゼントされ、さらに本体価格から1万円が割引されます。いち早く入手したい人はお忘れなく!
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。