同時に発表された交換モジュールは2つ。ひとつは、Bang & Olufsenとのコラボによる「LG Hi-Fi Plus with B&O PLAY」。このモジュールに付け替えると、より高音質なHi-Fiサウンドで音楽を聴けるという仕組み。
もちろん、ハイレゾ音源(384kHz/32bitまで)の再生にも対応しています。試聴用としてブースに置かれていたBang & Olufsenのヘッドホンで聴いてみましたが、スマホとは思えないほどクリアで、しかも深みのある音でした。
オーディオ通ではなく、細かい音質の差を聴き分けられない筆者にも、はっきりわかるほど音質が向上していました。
もうひとつが「LG CAM Plus」というモジュールです。シャッターボタンやズームダイヤルを搭載しているので、デジカメライクに撮影を楽しめます。
普通のスマホとして使うのであれば、標準モジュールのままでOK! 音楽やカメラを存分に楽しみたいなら、別売のモジュールに付け替えることで、デジタル音楽プレーヤーやコンパクトデジカメさながらの機能性を追加できるというわけです。
「LG G5」はどんなスマホ?
LG G5は、ハードウエアのスペックもトップクラス。5.3インチの大画面ディスプレイは、解像度が2560×1440ドット。「Snapdragon 820」という最新のCPUを搭載し、RAM(メインメモリ)は4GBなので、ゲームや動画も快適に楽しめます。質感の高いフルメタルボディを採用し、背面には、指紋センサーも搭載しています。
ノーマルのカメラも強力!標準・広角2レンズ搭載
背面カメラは、16メガピクセルの標準カメラと8メガピクセルの広角カメラの2眼構成。近い距離でも広い範囲を写せるので、旅行のスナップ写真を撮るときなどに重宝しそうです。下の写真の中央の端末がLG G5。左右はライバル機種です。
前モデルLG G4と同様に、RAWでの保存にも対応しています。前面カメラも8メガピクセルと高画素なので、セルフィーを楽しみたい人も満足できるはずです。
周辺機器もユニーク!VRや360°カメラ、ロボットまで
さらに、LG G5の楽しさを広げる周辺機器も発表されました。まず、360°を撮影できる小型カメラ「LG 360 CAM」。G5の画面でライブビューを見ながら撮影でき、撮った画像はG5に自動で転送できる仕組みです。
次に、VR映像を楽しめる「LG 360 VR」。スマホと組み合わせて使うVRゴーグルは、スマホ本体を取り付けて使うタイプが多いのですが、このLG 360 VRは、LG G5とケーブルで接続する仕組みで、耳に掛けられる眼鏡タイプ。118gと軽くて、長時間装着しても疲れないところがポイントです。
さらに、LG G5で遠隔操作ができる「LG Rolling Bot」というロボットも発表。カメラを搭載しているので、外出先からペットの様子などを確認でき、ペットの目線での撮影もできます。Bluetoothスピーカーとしても使えて、エアコンのオン・オフといった家電の操作もできるとのこと。
筆者もひと目惚れしてしまった、この“次世代感”が満載のLG G5。グローバルでは今春発売される見通しですが、日本での発売は未定とのこと。これまで、LG G3をベースにした「isai FL LGL24」、LG G4をベースにした「isai vivid LGV32」をauがリリースしてきた経緯もあり、isaiシリーズとしてauが発売するでは? と思い、LGエレクトロニクス・ジャパンの担当者に聞いてみましたが、やはり「未定」とのこと。ですが、日本発売を目指して準備を進めているようなので、楽しみに待ちましょう!
(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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