「Zシリーズ」と言えば、2013年秋の「Z1」に始まり、2014年春「Z2」、2014年秋「Z3」と発表が続いたフラッグシップ。最新機のZ4も、ガラス製で光沢感のある背面ボディや、2070万画素の高画質アウトカメラなどを、従来機より継承しています。加えて、本機はQualcomm社製の64ビット オクタコアCPU（2.0GHz＋1.5GHz）を新搭載。OSにもAndroid 5.0を採用し、処理能力は従来よりもパワフルになりました。
前面に510万画素の高画質カメラを搭載した点も見逃せません。焦点距離25mmの広角レンズを採用しているので、自分撮りでも歪みのない美しい画像が撮影できます。また、電子式手ブレ補正機能の「インテリジェントアクティブ」に対応。動き回りながらの動画撮影をする場面でも、インカメラの活躍が期待できます。
面白かったのは、撮影モードに追加された2つの機能です。美肌補正などが可能な「スタイルポートレート」や、被写体の顔を他人や動物の顔とリアルタイム合成できる「ARマスク」など、ユニークな機能を搭載しました。例えばARマスクを使えば、SNSへの投稿NGな友人も“おっさん”や“ゴリラ”の顔に変換してガンガン投稿できちゃいます。
音楽好きに朗報なのは、「LDAC（エルダック）」への対応です。LDACとは、従来の3倍の情報量を伝送できるBluetooth向け高音質コーデックのこと。ハイレゾ音源をBluetooth経由でワイヤレスヘッドセットやワイヤレススピーカーに転送しても、ハイレゾ相当の高音質のまま楽しむことができます。ただし、対応するヘッドフォンやスピーカーはやや高額なので、気軽に試せないのが残念ですね。
（文／井上 晃）
- 1
- 2
